SARS-CoV-2 mRNA ワクチン 4回接種から22〜28日には
- 2022.04.07(Thu)
- No.3505
SARS-CoV-2 mRNA ワクチン 4回接種から22〜28日には、3回接種と比べて SARS-CoV-2 感染率と重症 COVID-19 発症率は低下する。4回目接種から50〜56日では、3回接種と比べて SARS-CoV-2 感染率に差はなくなるが、重症 COVID-19 発症率低下は維持
"Protection by a Fourth Dose of BNT162b2 against Omicron in Israel."
DOI: 10.1056/NEJMoa2201570
イスラエルでは、2022年1月2日より SARS-CoV-2 に対する mRNA ワクチン (BNT162b2; ファイザー社) の4回目接種を、60歳以上を対象に開始した。4回接種の対象となる1,252,331例を対象に、オミクロン株有意となった2022年1月10日から3月2日の期間に、4回接種から8日以上群、3回接種群、4回接種から3〜7日群の SARS-CoV-2 感染率と 重症 COVID-19 発症率を比較した。
● 1,252,331例中、4回接種者は623,355例、3回接種者は628,976例。
● SARS-CoV-2 感染率
・10万人日あたりの非補正感染率は、4回接種から8日以上群177、3回接種群361、4回接種から3〜7日群388だった。
・疑似ポアソン回帰モデルによる4回接種から22〜28日の補正感染率比は、3回接種との比較で2.0倍低く、4回接種から3〜7日との比較で1.8倍低かった。
・4回接種から50〜56日の補正感染率比は、3回接種との比較で1.1倍低く、4回接種から3〜7日との比較で1.1倍低く、差は認めなかった。
● 重症 COVID-19 発症率
・10万人日あたりの非補正発症率は、4回接種から8日以上群1.5、3回接種群3.9、4回接種から3〜7日群4.2だった。
・疑似ポアソン回帰モデルによる4回接種から22〜28日の補正発症率比は、3回接種との比較で3.5倍低く、4回接種から3〜7日との比較で2.3倍低かった。
・4回接種から50〜56日の補正発症率比は、3回接種との比較で4.3倍低く、4回接種から3〜7日との比較で2.8倍低かった。