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言いたい放題乳腺外科コラム

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リンパ節転移陽性の乳癌において、胸骨傍領域への照射は
  • 2021.10.27(Wed)
  • No.3483

リンパ節転移陽性の乳癌において、胸骨傍領域への照射は無病生存率を改善しないが、腫瘍占拠部位内側例では無病生存率を改善する可能性がある 。
"Effect of Elective Internal Mammary Node Irradiation on Disease-Free Survival in Women With Node-Positive Breast Cancer. A Randomized Phase 3 Clinical Trial."
doi:10.1001/jamaoncol.2021.6036
韓国で行われた、乳房温存手術あるいは乳房全切除術が行われたリンパ節転移陽性の乳癌735例を対象に、乳房/胸壁+鎖骨上照射に胸骨傍領域照射を追加する意義を検討する無作為比較試験。術前化学療法例、両側性乳癌、遠隔転移例は対象から除外。主観察項目は7年 disease-free survival (DFS) とした。
● 胸骨傍領域照射群362例と非照射群373例に無作為化された。対象の平均年齢は40.0歳、腫瘍占拠部位は対側58.2%・内側41.6%、pN は N1が41.4%・N2が36.6%・N3が22.0%、エストロゲンレセプター陽性71.3%、プロゲステロン陽性62.4%、HER2は2+が18.2%・3+が23.3%、化学療法は98.9%で実施された。
● 観察期間中央値は100.4ヶ月。7年 DFS は、胸骨傍領域照射群85.3%・非照射群81.9% 、ハザード比0.80 (95% CI 0.57-1.14; P = 0.22)、有意差はなかった。
● 腫瘍占拠部位別の DFS サブ解析
 ・内側例:胸骨傍領域照射群91.8%・非照射群81.6%、ハザード比0.42 (95% CI 0.22-0.82; P = 0.008)、照射群の予後が良好だった。
 ・外側例:ハザード比1.05 (95% CI 0.69-1.62; P = 0.81)、有意差はなかった。
● 7年乳癌死亡率は、胸骨傍領域照射群8.4%・非照射群10.8%、ハザード比0.74 (95% CI 0.47-1.16; P = 0.19)、有意差はなかった。
● 腫瘍占拠部位別の乳癌死亡率サブ解析 
 ・内側例:胸骨傍領域照射群4.9%・非照射群10.2%、ハザード比0.41 (95% CI 0.17-0.99; P = 0.04)、照射群の予後が良好だった。
 ・外側例:ハザード比0.733 (95% CI 0.53-1.57)、有意差はなかった。
● 7年全生存率は、胸骨傍領域照射群89.4%・非照射群88.2%、ハザード比0.87 (95% CI 0.57-1.31; P = 0.50)、有意差はなかった。
● 腫瘍占拠部位別の全生存率サブ解析
 ・内側例:胸骨傍領域照射群93.2%・非照射群88.5%、ハザード比0.51 (95% CI 0.24-1.11; P = 0.08)、有意差はなかった。
● 有害事象頻度は、上肢浮腫 (胸骨傍領域照射群24.0% vs 非照射群22.3%)、腕神経叢麻痺 (0.8% vs 0.5%)、肋骨骨折 (1.1% vs 0.3%)、皮膚反応 (17.7% vs 18.2%)、軟部組織線維化 / 壊死 (1.4% vs 1.3%)、心合併症 (2.2% vs 1.3%) を含め、両群に差はなかった。