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言いたい放題乳腺外科コラム

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進行がん患者の呼吸苦治療に関する
  • 2021.02.22(Mon)
  • No.3429

進行がん患者の呼吸苦治療に関するASCOガイドライン 。
"Management of Dyspnea in Advanced Cancer: ASCO Guideline."
DOI: 10.1200/JCO.20.03465
推奨事項
1.スクリーニングと評価
1.1. 臨床医は、進行がんの入院患者および外来患者の診察毎に、検証済みの患者自己評価方法を用いて呼吸苦の体系的評価を行う必要がある (good practice statement)。
1.2. 自己評価ができない患者では、検証済みの他覚評価を行う必要がある (good practice statement)。
1.3. 呼吸苦を有する患者では、可能な場合はいつでも、呼吸苦の重傷度、慢性度、原因、誘因、関連症状、ならびに感情的・心情的影響を評価する必要がある。
2.原因に対する治療
2.1. 胸水、肺炎、気道閉塞、貧血、喘息、慢性閉塞性肺疾患の増悪、背側斉唱、治療関連肺炎など治療可能な呼吸苦要因を有する患者では、患者の希望、予後、全般的健康状態に沿った治療を行う必要がある (good practice statement)。
2.2. がんが原因の呼吸苦 (がん性リンパ管症、肺腫瘤による無気肺、悪性胸水) を有する患者では、患者の希望、予後、全般的健康状態に沿ったがん治療により、恩恵を受ける可能性がある (good practice statement)。
2.3. 慢性閉塞性肺疾患や心不全を併存している患者では、これらの治療管理を最適化すべきである (good practice statement)。
3.緩和ケアへの紹介
3.1. 進行がんで呼吸苦を有する患者は、可能であれば多職種緩和ケアチームに紹介すべきである (type: evidence based; evidence quality: intermediate; strength of recommendation: strong)。
4.非薬物治療
4.1. 三叉神経領域である頬にファンで直接風を当てるエアーフロー介入を行うべきである (type: evidence-based; evidence quality: intermediate; strength of recommendation: moderate).
4.2. 呼吸苦を感じている低酸素血症患者 (室内気で酸素飽和度90%以下など) では標準的酸素療法を行うべきである (type: evidence-based; evidence quality: intermediate; strength of recommendation: moderate)。
4.3. 室内気酸素飽和度91%以上では酸素療法は勧められない (type: evidence-based; evidence quality: intermediate; strength of recommendation: moderate)。
4.4. 標準的酸素療法で強い呼吸困難と低酸素血症を有数患者では、期間を限定して高流量経鼻酸素を試みてもよい (type: evidence-based; evidence quality: low; strength of recommendation: moderate)。
4.5. 標準的処置で強い呼吸困難を有する患者で、禁忌に該当しない場合、可能であれば期間を限定した非侵襲的人工呼吸器管理を試みてもよい (type: evidence-based; evidence quality: low; strength of recommendation: moderate)。
4.6. 呼吸法、体位変換、リラクゼーション、気晴らし、瞑想、自己管理、理学療法、音楽療法など他の非薬理学的手段を試みてもよい (type: evidence-based; evidence quality: low; strength of recommendation: weak)。
4.7. 可能であれば指圧やリフレクソロジーを試みてもよい (type: evidence-based; evidence quality: low; strength of recommendation: weak)。
4.8. 呼吸苦を有する進行がん患者に対する呼吸リハビリテーションに関するエビデンスは不十分である。
5.薬物治療
5.1. 非薬物療法的治療で呼吸苦の改善が不十分な患者には、オピオイドの全身投与を行うべきである (type: evidence-based; evidence quality: low; strength of recommendation: moderate)。
5.2. オピオイド投与と非薬物療法的治療でも呼吸苦が継続している患者には、短時間作用型ベンゾジアゼピンの投与を試みてもよい (type: evidence-based; evidence quality: low; strength of recommendation: weak)。
5.3. 気道閉塞を有する患者を炎症が呼吸苦の主要原因である患者には、副腎皮質ステロイドの全身投与を試みてもよい (type: evidence-based; evidence quality: low; strength of recommendation: weak)。
5.4. 閉塞性肺疾患や気管支痙攣が明らかな患者には、呼吸苦緩和を目的に気管支拡張剤を投与すべきである (type: evidence-based; evidence quality: low; strength of recommendation: weak)。
5.5. 呼吸苦に対する抗うつ薬、抗精神病薬、フロセミド吸入に関するエビデンスは不十分である。
5.6. すべての標準的治療および適用可能なすべての緩和医療に抵抗する呼吸苦を有し、期待余命が数日の患者では、継続的な緩和鎮静が行われるべきである (type: informal consensus; evidence quality: low; strength of recommendation: moderate)。