米国内科学会 American College of Physicians (ACP) のCOVID
- 2021.02.11(Thu)
- No.3425
米国内科学会 American College of Physicians (ACP) のCOVID-19に対するレムデシビル使用に関するガイドライン・バージョン2。侵襲的人工呼吸器管理やECMO管理が開始されている症例ではレムデシビルを使用すべきではない 。
"Should Remdesivir Be Used for the Treatment of Patients With COVID-19? Rapid, Living Practice Points From the American College of Physicians (Version 2)"
ACP は2020年10月5日に、COVID-19に対するレムデシビル使用に関するガイドライン・バージョン1を公開した。その骨子は以下の通りである。
・中等度COVID-19症例ではレムデシビルを5日間投与する。
・侵襲的人工呼吸器管理やECMO管理を必要としない重症COVID-19症例ではレムデシビルを5日間投与する。
・入院5日以内に侵襲的人工呼吸器管理やECMO管理が必要となった重症COVID-19症例ではレムデシビルの10日間投与を考慮する。
今回ACPはガイドライン・バージョン2を公開した。
・Pactice Point 1:侵襲的人工呼吸器管理やECMO管理を必要としないCOVID-19入院症例ではレムデシビルの5日間投与を"考慮"する。
・Pactice Point 2:入院5日以内に侵襲的人工呼吸器管理やECMO管理が必要となったCOVID-19入院症例ではレムデシビルの10日間投与を"考慮"する。
・Pactice Point 3:侵襲的人工呼吸器管理やECMO管理がすでに行われているCOVID-19入院症例ではレムデシビルの開始は避ける。
バージョン1からの変更点は以下の通り。
・レムデシビル投与基準を重症度(中等度/重症) から、呼吸サポート治療の有無に変更した。
・対象患者を入院症例に限定した。
・Pactice Point 3 を追加した。