SARS-CoV-2の変異種「B.1.1.7」に対する
- 2021.02.09(Tue)
- No.3423
SARS-CoV-2の変異種「B.1.1.7」に対するアストラゼネカ社ワクチンの有効性は74.6% (文献2021-016)。
"Efficacy of ChAdOx1 nCoV-19 (AZD1222) Vaccine Against SARS-CoV-2 VOC 202012/01 (B.1.1.7)."
英国で見つかったSARS-CoV-2の変異種「B.1.1.7」は、スパイクタンパクの変異 (N501Y、P681H) や欠損 (69-70del) により、感染性増加や免疫応答からの回避能増加の可能性が指摘されている。本報告では、オックスフォード大学とアストラゼネカ社が開発したSARS-CoV-2に対するアデノウイルスベクターワクチンChAdOx1 nCoV-19ワクチンのフェーズ2/3臨床試験における、B.1.1.7と非B.1.1.7に帯するワクチンの有効性を検討した。
● SARS-CoV-2に感染した499例中、鼻咽頭スワブのウイルスシーケンスに成功したのは256例だった。コントロールワクチン群と比較して、ChAdOx1 nCoV-19ワクチン群ではウイルス量 (PCR Ct value) が有意に低く、鼻咽頭スワブSARS-CoV-2陽性期間が有意に短かった。
● B.1.1.7感染はChAdOx1 nCoV-19ワクチン群で4,236例中7例、コントロールワクチン群で4,270例中27例、ワクチン有効性は74.6% (95% CI 41.6%-88.9%)。非B.1.1.7への感染はChAdOx1 nCoV-19ワクチン群で4,236例中12例、コントロールワクチン群で4,270例中74例、ワクチン有効性は 84.1% (95% CI 70.7%-91.4%)。ワクチンの有効性は74.6% 。
"Efficacy of ChAdOx1 nCoV-19 (AZD1222) Vaccine Against SARS-CoV-2 VOC 202012/01 (B.1.1.7)."
英国で見つかったSARS-CoV-2の変異種「B.1.1.7」は、スパイクタンパクの変異 (N501Y、P681H) や欠損 (69-70del) により、感染性増加や免疫応答からの回避能増加の可能性が指摘されている。本報告では、オックスフォード大学とアストラゼネカ社が開発したSARS-CoV-2に対するアデノウイルスベクターワクチンChAdOx1 nCoV-19ワクチンのフェーズ2/3臨床試験における、B.1.1.7と非B.1.1.7に帯するワクチンの有効性を検討した。
● SARS-CoV-2に感染した499例中、鼻咽頭スワブのウイルスシーケンスに成功したのは256例だった。コントロールワクチン群と比較して、ChAdOx1 nCoV-19ワクチン群ではウイルス量 (PCR Ct value) が有意に低く、鼻咽頭スワブSARS-CoV-2陽性期間が有意に短かった。
● B.1.1.7感染はChAdOx1 nCoV-19ワクチン群で4,236例中7例、コントロールワクチン群で4,270例中27例、ワクチン有効性は74.6% (95% CI 41.6%-88.9%)。非B.1.1.7への感染はChAdOx1 nCoV-19ワクチン群で4,236例中12例、コントロールワクチン群で4,270例中74例、ワクチン有効性は 84.1% (95% CI 70.7%-91.4%)。