乳がん検診なら東京・埼玉エリアにある乳腺外科「ベルーガクリニック」マンモグラフィー検査による乳がんの検査を受付けております。

フリーダイヤル
0120-150-929(イコークリニック)
tel
03-5916-0114(オーイイヨ)
受付時間
月〜金 9:00〜19:00 (土17:30まで)

2006年6月〜
20206月まで

乳がんの発見数
2119
詳細はコチラ >>
J.POSHへの寄付金
3550万円
詳細はコチラ >>
新患数
45999
詳細はコチラ >>

言いたい放題乳腺外科コラム

不定期に当院の今日の乳がん・乳がん検診乳腺外科診療におけるコラムを掲載しております。

重症あるいは生命の危機にある COVID-19 症例に対して
  • 2020.06.23(Tue)
  • No.3327

重症あるいは生命の危機にある COVID-19 症例に対して、標準治療に回復期血漿投与を追加しても標準治療と比較して臨床的回復率に差は認めない 。
"Effect of Convalescent Plasma Therapy on Time to Clinical Improvement in Patients With Severe and Life-threatening COVID-19. A Randomized Clinical Trial."
doi:10.1001/jama.2020.10044
武漢の7病院で実施された、重症あるいは生命に関わる病状の coronavirus disease 2019 (COVID-19) 患者に対象に、回復期血漿投与+標準治療と標準治療単独の有効性を確認する open-label multicenter randomized clinical trial。重症 COVID-19 の定義は、安静時呼吸数30/分以上、あるいは室内気酸素飽和度93%未満、あるいはPaO2 / FiO2 比300未満とした。生命に関わる病状の定義は、人工呼吸器管理を要する呼吸不全、あるいはショック、あるいは IUC 管理を要する肺以外の臓器不全とした。標準治療には、抗ウイルス剤、抗生物質、ステロイド、免疫グロブリン製剤、漢方薬等が含まれた。回復期血症ドナーは、RT−PCR 検査で診断された COVID-19 から回復し、退院後2週間以上を経過している18-55歳の成人から募集した。主観察項目は28日以内の臨床的6ポイント重症度スコア (6点;死亡、5点;人工呼吸器管理あるいは extracorporeal membrane oxygenation [ECMO] 管理を受けて入院中、 4点;非侵襲的機械換気あるいは高流量酸素投与を受けて入院中、3点;酸素療法を受けて入院中、2点;酸素療法不要で入院中、1点;回復退院) の2点以上回復した症例の割合とした。
● 対象は103例で、回復期血漿群52例 (重症23例・生命の危機29例)・コントロール群51例 (重症22例・生命の危機29例) に無作為化された。年齢中央値は回復期血漿群70歳・コントロール群69歳、男性は回復期血漿群51.9%・コントロール群64.7%、COVID-19 症状発現から無作為化までの期間中央値は回復期血漿群27日・コントロール群30日だった。治療開始当日の重症度スコアは2が回復期血漿群2.0%・コントロール群2.0%、3が回復期血漿群29.4%・コントロール群30.0%、4が回復期血漿群41.2%・コントロール群46.0%、5が回復期血漿群27.5%・コントロール群22.0%だった。
● 28日以内に重症度スコアが2点以上回復した症例の割合は、回復期血漿群51.9% (52例中27例)・コントロール群43.1% (51例中22例)、ハザード比1.40 (95% CI 0.79-2.49; P = 0.26)、両群に差はなかった。重症例の回復率は回復期血漿群91.3% (例中21例)・コントロール群68.2% (22例中15例)、 ハザード比2.15 (95% CI 1.07-4.32; P = 0.03)、回復期血漿群が良好だった。生命の危機例の回復率は回復期血漿群20.7% (29例中6例)・コントロール群24.1% (29例中7例)、ハザード比0.88 (95% CI 0.30-2.63; P = 0.83)、両群に差はなかった。
● 副観察項目
・28日間死亡率:回復期血漿群15.7%・コントロール群24.0%、オッズ比0.65 (95% CI 0.29-1.46]; P = 0.30)、両群に差はなかった
・28日以内退院率:回復期血漿群51.0%・コントロール群36.0%、ハザード比1.61 (95% CI 0.88-2.93; P = 0.12)、、両群に差はなかった
・治療72時間後の RT-PCR 陰性率:回復期血漿群87.2%・コントロール群37.5%、オッズ比11.39 (95% CI 3.91-33.18; P < 0.001)、回復期血漿群が高率だった
● 回復期血漿群の1例で投与2時間以内に悪寒と発疹を認めたが、dexamethasone と promethazine の投与で回復した。