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言いたい放題乳腺外科コラム

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ホルモンレセプター陽性 / HER2 陽性乳がんはホルモンレセプター陰性
  • 2019.10.21(Mon)
  • No.3139

ホルモンレセプター陽性 / HER2 陽性乳がんはホルモンレセプター陰性 / HER2 陽性乳がんと比較して当初5年の再発リスクは高いが、5-10年の晩期再発はホルモンレセプター状況で差を認めない。Adjuvant trastuzumab はホルモンレセプター状況や経過時間と関係なく再発リスクを低下させる 。

"Incidence of Late Relapses in Patients With HER2-Positive Breast Cancer Receiving Adjuvant Trastuzumab: Combined Analysis of NCCTG N9831 (Alliance) and NRG Oncology/NSABP B-31."
https://ascopubs.org/doi/abs/10.1200/JCO.19.00443…
DOI: 10.1200/JCO.19.00443

HER2 陽性乳がんにおける adjuvant trastuzumab の成績を比較した NCTCG N9831 (Arm A: doxorubicin and cyclohosphamide → followed by paclitaxel [AC-T] vs. arm B: AC-T followed by trastuzumab after completion of chemotherapy vs. arm C: AC-T concurrently with trastuzumab) および NSABP B-31 (AC-T vs. AC-T concurrently with trastuzumab) の対象について、HER2 陽性乳がんの遅発再発について検討した。
●対象は3,177例、NCTCG N9831 が1,762例、NSABP B-31 が1,415例。全例に年齢中央値は49歳、観察期間中央値は8.0年、pN1が55.6%・pN2が29.8%・pN3が14.6%、ホルモンレセプター (HR) 陽性が54.5%、化学療法単独が52.0%・化学療法+ trastuzumab が48.0%。
●全症例の HR 別 recurrence-free survival (RFS)
 ・10年 RFS は、HR 陽性で73.84%、HR 陰性69.22%、HR 陽性が良好だった。
 ・Trastuzumab による RFS 改善は HR 状況に関係なく認められ、HR 陽性の10年 FFS は trastuzumab 治療群で81.39%・コントロール群で65.17% (ハザード比0.46 [95% CI 0.37 to 0.57; P< 0.001)、HR 陰性では trastuzumab 治療群で77.78%・コントロール群で59.27% (ハザード比0.47 [95% CI 0.37 to 0.57; P< 0.001) だった。
 ・Trastuzuamb による RFS 改善は経過期間に関係なく認められ、当初5年の trastuzumab による RFS ハザード比は0.42 (95% CI 0.35 to 0.49; P < 0.001)、5-10年ではハザード比0.69 (95% CI 0.49 to 97; P = 0.03) だった。
 ・多変量解析で HR 状況は当初5年の RFS と有意に相関し、ハザード比0.65 (95% CI 0.56 to 0.77; P < 0.001) だった。しかし、5-10年のハザード比は1.32 (95% CI 0.93 to 1.88; P = 0.12) で、有意な相関はなかった。
●Trastuzumab 投与例における、HR 状況別 / 経過時間別の RFS
 ・HR 陰性と比較した HR 陽性の RFS ハザード比は、当初5年で0.60 (95% CI 0.45 to 0.79; P < 0.001) と HR 陽性の成績が不良で、5-10年では1.62 (95% CI 0.97 to 2.71; P = 0.06) と差がなかった。
 ・HR 陽性で trastuzumab 投与例のリンパ節状況別5-10年累積 RFS イベント発生率は、pN0 で3.23%、pN1 で6.39%、pN2 で5.10%、pN3 で13.09%であり、pN0 と pN1 では低率だった。