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言いたい放題乳腺外科コラム

不定期に当院の今日の乳がん・乳がん検診乳腺外科診療におけるコラムを掲載しております。

経膣エストロゲン製剤以外の閉経後ホルモン補充療法
  • 2019.09.03(Tue)
  • No.3103

経膣エストロゲン製剤以外の閉経後ホルモン補充療法 menopausal hormone therapy (MHT) は乳がん罹患リスクを増加させる。50歳から5年間MHTを行った場合、MHTなしと比較した70歳までの累積乳がん罹患数は、エストロゲン+プロゲステロン合剤 (プロゲステロン持続投与)で100例あたり2.0例増加、エストロゲン+プロゲステロン合剤 (プロゲステロン間歇投与)で100例あたり1.4例増加、エストロゲン製剤で100例あたり0.5例増加 。

"Type and timing of menopausal hormone therapy and breast cancer risk: individual participant meta-analysis of the worldwide epidemiological evidence."
https://www.thelancet.com/…/PIIS0140-6736(19)31709…/fulltext
https://doi.org/10.1016/S0140-6736(19)31709-X

1992-2018年に報告された、MHTと浸潤性乳がん罹患リスクの関係を検討した24の前向き研究 (乳がん罹患108,647例) について、メタ解析を行った。
●乳がん罹患例の平均閉経年齢は50歳、平均MHT開始年齢は50歳、MHT投与中乳がん罹患例の平均投与期間は10年、MHT投与歴あり乳がん罹患例の平均投与期間は7年であった。
●MHT投与期間と乳がん罹患リスク
 ・MHT投与中乳がん罹患例では、投与期間が1-4年から乳がん罹患リスクが増加し、投与期間5–14年ではリスクが倍増した。また、エストロゲン製剤とエストロゲン+プロゲステロン合剤では、後者の乳がん罹患リスクが高かった。
   エストロゲン+プロゲステロン合剤の乳がん罹患相対リスク
    投与期間1-4年;1.60 (95% CI 1.52–1.69)
    投与期間5–14年;2.08 (95% CI 2.02–2.15)
   エストロゲン製剤の乳がん罹患相対リスク
    投与期間1-4年;1.17 (95% CI 1.10–1.26)
    投与期間5–14年;1.33 (95% CI 1.28–1.37)
 ・MHT投与歴あり乳がん罹患例では、投与期間5–9年以降に乳がん罹患リスク増加が認められた。
●MHT投与開始年齢と乳がん罹患リスク
 ・MHT投与開始別 (40–44歳、45–49歳、50–54歳、55–59歳) の乳がん罹患リスクには差がなかった。
●MHT種別と乳がん罹患リスク
 ・経膣エストロゲン製剤以外のMHTで乳がん罹患リスクが増加していた。MHTを5–14年おこなった場合の乳がん罹患相対リスク
   エストロゲン製剤:1.33 (95% CI 1.28-1.38)
   エストロゲン+プロゲステロン合剤:2.08 (95% CI 2.02-2.15)
   経膣エストロゲン製剤:1.09 (95% CI 0.97-1.23)
   プロゲステロン製剤:1.39 (95% CI 1.11-1.75) 
 ・エストロゲン+プロゲステロン合剤において、プロゲステロンの間歇投与と比べて持続投与では乳がん罹患リスクが高かった。MHTを5–14年おこなった場合の乳がん罹患相対リスク
   プロゲステロン間歇投与:2.30 (95% CI 2.21-2.40)
   持続投与:1.93(95% CI 1.84-2.01)。
●ホルモンレセプター状況別の乳がん罹患リスク
 ・ホルモンレセプター陽性乳がん罹患リスクがホルモンレセプター陰性乳がん罹患リスクより高かった。
   エストロゲン+プロゲステロン合剤の乳がん罹患相対リスク
    ホルモンレセタプー陽性;2.44 (95% CI 2.35–2.54)
    ホルモンレセタプー陰性;1.42 (95% CI 1.30–1.55)
   エストロゲン製剤の乳がん罹患相対リスク
    ホルモンレセタプー陽性;1.45 (95% CI 1.38–1.53)
    ホルモンレセタプー陰性;1.25 (95% CI 1.13–1.1.38)
●BMI別の乳がん罹患リスク
 ・やせた女性ではMHTによる乳がん罹患リスクが高かった。
   エストロゲン+プロゲステロン合剤の乳がん罹患相対リスク
    やせ;2.36 (95% CI 2.28–2.45)
    過体重;1.92 (95% CI 1.82–2.02)
    肥満;1.62 (95% CI 1.52–1.79)
   エストロゲン製剤の乳がん罹患相対リスク
    やせ;1.52 (95% CI 1.45–1.60)
    過体重;1.26 (95% CI 1.19–1.34)
    肥満;1.10 (95% CI 1.02–1.20)
●50歳からMHTを開始した場合の70歳までの累積乳がん罹患率
 ・エストロゲン+プロゲステロン合剤 (プロゲステロン持続投与)
   MHT投与10年:10.3%
   MHT投与5年:8.3%
   MHTなし:6.3%
 ・エストロゲン+プロゲステロン合剤 (プロゲステロン間歇投与)
   MHT投与10年:9.2%
   MHT投与5年:7.7%
   MHTなし:6.3%
 ・エストロゲン製剤
   MHT投与10年:7.4%
   MHT投与5年:6.8%
   MHTなし:6.3%
 ・MHTなし、BMI別
   やせ:5.1%
   過体重:6.3%
   肥満:7.2%