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言いたい放題乳腺外科コラム

不定期に当院の今日の乳がん・乳がん検診乳腺外科診療におけるコラムを掲載しております。

乳がん細胞のPD-L1タンパク発現状況には
  • 2019.06.27(Thu)
  • No.3061

乳がん細胞のPD-L1タンパク発現状況には研究による不均一性が大きく、予後との関係は明らかではない。PD-L1 mRNA発現は良好な予後と相関し、特にbasal-like subtypeにおいてその関係が顕著 。

"Prognostic implication of PD-L1 expression in breast cancer: systematic review and meta-analysis of immunohistochemistry and pooled analysis of transcriptomatic data."
http://clincancerres.aacrjournals.org/…/1078-0432.CCR-19-11…
htttp://DOI:10.1158/1078-0432.CCR-19-1131

初期乳がんにおける腫瘍あるいは免疫細胞のprogrammed cell death protein ligand-1 protein (PD-L1) タンパク発現状況と予後の関係を検討した38の後向き研究のシステマティックレビュー・メタ解析。 さらに、公的利用が可能な35データセットを用いて原発性乳がん9,548例のPD-L1 mRNA発現状況を調べ、予後との関係を検討した。
●PD-L1タンパク発現と予後に関する38研究のシステマティックレビュー・メタ解析
・PD-L1タンパク陽性率は腫瘍細胞では24%、免疫細胞では33%、両者とも陽性は25%であった。
・全対象の検討で、腫瘍細胞のPD-L1タンパク発現は予後不良と相関していたが、研究間に有意な不均一性を認めた。10研究/3,231例の多変量解析にけるdisease-free survival (DFI) eventハザード比は1.62 (95% CI 1.14–2.33, p=0.008; I2=64%, heterogeneity p-value=0.003)、overall survival (OS) eventハザード比は1.93 (95% CI 1.20–3.09, p=0.006; I2=80%, heterogeneity p-value<0.001。
・Triple-negative乳がんの検討で、免疫細胞のPD-L2タンパク発現は良好な予後と相関していた。8研究/969例の多変量解析にてDFS eventハザード比は0.61 (95% CI 0.51–0.73, p<0.001, I2=17%, heterogeneity p-value=0.29)、7研究/857例の多変量解析でOS eventハザード比は0.53 (95% CI 0.39–0.73, p<0.001, I2=0, heterogeneity p-value=0.57) であった。
●PD-L1 mRNA発現と予後に関する公的利用可能な35データセットの解析~
・全症例の検討で、PD-L1 mRNA発現は予後良好と相関していたが、OSについては有意な不均一性を認めた。1,755例におけるDFI eventハザード比は0.69 (95% CI 0.60-0.79, p<0.001, heterogeneity p-value=0.23)、3,371例におけるOS eventハザード比は0.82 (95% CI 0.74-0.90, p<0.001, heterogeneity p-value=0.005) であった。
・basal-like症例 (PAM50 subtype) の検討で、PD-L1 mRNA発現は予後良好と相関していた。DFI eventハザード比は0.53 (95% CI 0.38-9.74, p<0.001)、OS eventハザード比は0.64 (95% CI 0.52-0.80, p<0.001) であった。

ベルーガクリニックの知識

ベルーガクリニックは、このような国内でエビデンスを基づく適切な診療を行う全国トップクラスの専門医の知識を終結し、日々web会議を行っております。

長谷川善枝先生
弘前市立病院 乳腺外科科長
弘前大学医学部臨床教授
日本乳癌学会評議員
大地哲也先生
東京女子医科大病院
外科 助教
日本乳癌学会専門医
日本乳癌学会評議員
吉村吾郎先生
市立岸和田市民病院
乳腺外科 部長
日本乳癌学会評議員
原文堅先生
国立病院機構
四国がんセンター
乳腺科・化学療法科
がん薬物療法専門医
日本乳癌学会評議員
飛田陽先生
鹿児島大学 大学院
医歯学総合研究科
腫瘍学講座
病理学分野 准教授
日本乳癌学会評議員
柴田伸弘先生
宮崎大学医学部付属病院
がん診療部 助教
がん薬物療法専門医
日本乳癌学会専門医