乳がん検診なら東京・埼玉エリアにある乳腺外科「ベルーガクリニック」マンモグラフィー検査による乳がんの検査を受付けております。

フリーダイヤル
0120-150-929(イコークリニック)
tel
03-5916-0114(オーイイヨ)
受付時間
月〜金 9:00〜19:00 (土17:30まで)

2006年6月〜
20199月まで

乳がんの発見数
2024
詳細はコチラ >>
J.POSHへの寄付金
3394万円
詳細はコチラ >>
新患数
45060
詳細はコチラ >>

言いたい放題乳腺外科コラム

不定期に当院の今日の乳がん・乳がん検診乳腺外科診療におけるコラムを掲載しております。

体細胞コピー数異常と遺伝子発現状況に基づくIntClust subtype
  • 2019.06.25(Tue)
  • No.3059

体細胞コピー数異常と遺伝子発現状況に基づくIntClust subtypeは、ER陽性乳がんの晩期再発リスク予測に有用で、ER陽性乳がんの1/4で晩期再発リスクが高い。また、IntClust subtypeはtriple-negative乳がんの5年以降再発リスク予測にも有用。

"Dynamics of breast-cancer relapse reveal late-recurring ER-positive genomic subgroups."
Nature volume 567, pages399–404 (2019)
https://www.nature.com/articles/s41586-019-1007-8

1977-2005年に診断された乳がん3,240例 (観察期間中央値14年) において、体細胞コピー数異常と遺伝子発現状況に基づくIntClust sbtypeの予後因子としての意義を、免疫染色 (ERとHER2) およびPAM50 intrinsic subtypeと比較した。
●ER陰性例の再発および死亡率は5年39%、10年45%、15年46%、20年47%であり、5年までのリスクが高く、10年以降のリスク増はわずかであった。
 ○免疫染色:ER−/HER2+では20年まで再発死亡リスクが増加、ER−/HER2−では5年以降のリスクは低かった。
  ・ER−/HER2−の再発死亡率は5年34%、10年39%、15年43%、20年43%
  ・ER−/HER2+の再発死亡率は5年44%、10年50%、15年52%、20年59%
 ○PAM50 intrinsic subtype:HER2-enrichedでは20年まで再発死亡リスクが増加、basalでは5年以降のリスクは低かった。免疫染色評価のER−/HER2+およびER−/HER2−との差がなかった。
  ・HER2-enrichedの再発死亡率は5年37%、10年48%、15年53%、20年54%
  ・Basalの再発死亡率は5年34%、10年38%、15年40%、20年42%
 ○IntClust subtype:ER陰性を多く含むIntClust 4 ER−、IntClust 5、IntClust 10では再発死亡パターンに差が認められた。
  ・HER2陽性が多数を占めるIntClust 5の再発死亡率は5年38%、10年57%、15年61%、20年65%であり、20年まで一律に増加した。
  ・Triple-negativeが多数を占めるIntClust 10の再発死亡率は5年33%、10年35%、15年37%、20年37%であり、5年以降のリスクは低かった。
  ・Triple-negativeが多数を占めるが体細胞コピー数異常を欠くIntClust 4 ER−の再発および死亡率は5年30%、10年43%、15年47%、20年49%で、5年以降もリスク増を認めた。
●ER陽性例の再発および死亡率は5年22%、10年34%、15年40%、20年42%であり、晩期再発死亡リスクが高かった。
 ○免疫染色:ER+/HER2+では20年まで再発死亡リスクが増加、ER+/HER2−では再発リスクは低いが20年まで一律に増加した。
  ・ER+/HER2+の再発死亡率は5年35%、10年49%、15年57%、20年60%
  ・ER+/HER2−の再発死亡率は5年19%、10年30%、15年37%、20年39%
 ○PAM50 intrinsic subtype:Luminal AおよびLuminal Bともに再発リスクは低いが20年まで一律に増加した。
  ・Luminal Aの再発死亡率は5年14%、10年23%、15年31%、20年33%
  ・Luminal Bの再発死亡率は5年27%、10年42%、15年49%、20年49%
 ○IntClust subtypeでER陽性を多く含むIntClust 1、IntClust 2、IntClust 3、IntClust 4 ER+、IntClust 6、IntClust 7、IntClust 8、IntClust 9では再発死亡パターンに差が認められた。
  ・IntClust 3、IntClust 7、IntClust 8、IntClust 4 ER+の予後は比較的良好で晩期再発死亡リスクは低く、20年再発死亡率はIntClust 3が31%、IntClust 7が34%、IntClust 8が36%、IntClust 4 ER+が40%であった。
  ・IntClust 1、IntClust 2、IntClust 6、IntClust 9の予後は不良で晩期再発死亡リスクは高く、20年再発死亡率はIntClust 1が49%、IntClust 2が62%、IntClust 6が48%、IntClust 9が54%であった。これらの予後不良IntClust subtypeはER陽性例の26%を占めていた。