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言いたい放題乳腺外科コラム

不定期に当院の今日の乳がん・乳がん検診乳腺外科診療におけるコラムを掲載しております。

ホルモンレセプター陽性 / HER2 陰性の進行再発乳がん初回治療
  • 2019.06.12(Wed)
  • No.3046

ホルモンレセプター陽性 / HER2 陰性の進行再発乳がん初回治療において、CDK4/6 阻害剤 ribociclib + ホルモン療法はホルモン療法単独と比較して全生存率を改善 。

"Overall Survival with Ribociclib plus Endocrine Therapy in Breast Cancer.”
https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa1903765…
https://DOI: 10.1056/NEJMoa1903765

MONALEESA-7 (Mammary Oncology Assessment of LEE011’s [Ribociclib’s] Efficacy and Safety–7) trial は、ホルモンレセプター陽性 / HER2 陰性 / 閉経状態を問わない進行再発乳がんで、進行再発病巣へのホルモン療法歴がなく、進行再発病巣への化学療法歴が1レジメンまでの672例を対象に、ribociclib + ホルモン療法 (goserelin + nonsteroidal aromatase inhibitor あるいは tamoxifen) と placebo + ホルモン療法の成績を比較する無策比較試験。本論文では副観察項目である overall survival (OS) について報告する。
●672例は ribocivlib 群335例、placebo 群337例に無作為化された。
●観察期間中央値34.6ヶ月での死亡例は、ribocivlib 群で83例 (24.8%)、placebo 群で109例 (32.3%) であった。42ヶ月 OS は ribocivlib 群で70.2%・placebo 群46.0%、OS event ハザード比は0.71 (95% CI 0.54 to 0.95; P=0.00973)、ribocivlib の予後が良好であった。
●AI を併用した495例における42ヶ月 OS は ribocivlib 群で69.7%・placebo 群43.0%、OS event ハザード比は0.70 (95% CI 0.50 to 0.98)、ribocivlib の予後が良好であった。Tamoxifen を併用した177例における42ヶ月 OS は ribocivlib 群で71.2%・placebo 群54.5%、OS event ハザード比は0.79 (95% CI 0.45 to 1.38)、ribocivlib の予後が良好であった。
●試験薬終了後にセカンドライン抗腫瘍剤を投与されたものは ribociclib 群で151例 (68.9%)、placebo 群で205例 (73.2%) であった。二次治療として化学療法を受けたものは ribociclib 群22.4%・placebo 群28.6%、ホルモン療法単独治療を受けたものは ribociclib 群22.4%・placebo 群20.4%であった。化学療法レジメンで多かったのは pyrimidine analogues (ribociclib 群29.7%・placebo 群33.6%)、タキサン (ribociclib 群24.2%・placebo 群26.8%) であった。ホルモン療法治療レジメンで多かったのは AI (ribociclib 群29.2%・placebo 群27.5%)、高エストロゲン剤 (ribociclib 群23.3%・placebo 群25.4%) であった。CDK4/5 阻害剤をセカンドラインでも投与されたものは ribociclib 群10.0%・placebo 群18.6%であった。
●無作為化から42ヶ月後生存例のうち、セカンドライン治療で病状進行を認めないものは ribociclib 群54.6%・placebo 群37.8%、病状進行あるいは死亡イベントのハザード比は0.69 (95% CI 0.55 to 0.87)、ribocivlib の成績が良好であった。
●グレード3-4有害事象頻度は ribociclib 群63.5%・placebo 群4.5%であった。

ベルーガクリニックの知識

ベルーガクリニックは、このような国内でエビデンスを基づく適切な診療を行う全国トップクラスの専門医の知識を終結し、日々web会議を行っております。

長谷川善枝先生
弘前市立病院 乳腺外科科長
弘前大学医学部臨床教授
日本乳癌学会評議員
大地哲也先生
東京女子医科大病院
外科 助教
日本乳癌学会専門医
日本乳癌学会評議員
吉村吾郎先生
市立岸和田市民病院
乳腺外科 部長
日本乳癌学会評議員
原文堅先生
国立病院機構
四国がんセンター
乳腺科・化学療法科
がん薬物療法専門医
日本乳癌学会評議員
飛田陽先生
鹿児島大学 大学院
医歯学総合研究科
腫瘍学講座
病理学分野 准教授
日本乳癌学会評議員
柴田伸弘先生
宮崎大学医学部付属病院
がん診療部 助教
がん薬物療法専門医
日本乳癌学会専門医