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言いたい放題乳腺外科コラム

不定期に当院の今日の乳がん・乳がん検診乳腺外科診療におけるコラムを掲載しております。

National Comprehensive Cancer Network Distress The
  • 2019.06.04(Tue)
  • No.3038

National Comprehensive Cancer Network Distress Thermometer は、乳がん手術前後における患者申告抑うつの経時変化評価に有用 。

https://onlinelibrary.wiley.com/doi/abs/10.1002/cncr.32174…
https://doi.org/10.1002/cncr.32174

National Comprehensive Cancer Network (NCCN) Distress Thermometer (DT) は患者申告抑うつを10ポイントスケール (0; 抑うつなし、10; 非常に強い抑うつあり) で評価する指標である。2014-2016年にノースカロライナ州の3病院で stage 0-4 乳がんと診断され、NCCN DT が実施された1,029症例について、手術術式と患者申告抑うつの関係を検討した。NCCN DT は手術前27週と手術後27週に評価した。
●1,029例の術式は、部分切除が620例・乳房切除が291例・乳房切除+再建が118例。術式別の背景因子は、診断時年齢中央値が部分切除61歳・乳房切除59歳・乳房切除+再建46歳 (p<0.001)、既婚者が部分切除56.9%・乳房切除56.4%・乳房切除+再建78.0% (p=0.001)、非ヒスパニック白人が部分切除62.6%・乳房切除64.9%・乳房切除+再建79.7% (p=0.003)、私的保険加入例が部分切除41.5%・乳房切除44.0%・乳房切除+再建76.3% (p<0.001)、術前治療例が部分切除12.4%・乳房切除24.4%・乳房切除+再建12.7% (p<0.001)、stage 0-1 が部分切除73.6%・乳房切除31.9%・乳房切除+再建54.2% (p<0.001) であった。1,029例の NCCN DT 中央値は4、術式別では部分切除4・乳房切除4・乳房切除+再建5で差はなかった。
●手術前の NCCN DT は3群とも改善していたが、最も大きく改善していたのは乳房切除+再建群であった (NCCN DT の週当たり変化は部分切除 -0.031・乳房切除 -0.033・乳房切除+再建 -0.073)。手術後の NCCN DT は3群とも改善していたが、最も大きく改善していたのは乳房切除+再建群であった (部分切除 -0.005・乳房切除 -0.003・乳房切除+再建 -0.010)。
●手術前27週から手術後27週の NCCN DT 変化と相関していた因子
 ・術前全身療法:部分切除と乳房切除では、手術先行と比較して術前全身療法において NCCN DT が改善していた (NCCN DT の週当たり変化は部分切除 -1.023、乳房切除 -0.964)。
 ・人種:乳房切除+再建では、非ヒスパニック白人と比較して黒人では NCCN DT が改善していた (NCCN DT の週当たり変化は -1.198)。
 ・ステージ:部分切除では、stage 1 と比較して stage 0 において NCCN DT が改善していた (NCCN DT の週当たり変化は -0.503)。
 ・婚姻状態:部分切除では、既婚者と比較して独身者において NCCN DT が悪化していた (NCCN DT の週当たり変化は 0.476)。乳房切除では、既婚者と比較して離婚者において NCCN DT が悪化していた (NCCN DT の週当たり変化は 0.948)。

ベルーガクリニックの知識

ベルーガクリニックは、このような国内でエビデンスを基づく適切な診療を行う全国トップクラスの専門医の知識を終結し、日々web会議を行っております。

長谷川善枝先生
弘前市立病院 乳腺外科科長
弘前大学医学部臨床教授
日本乳癌学会評議員
大地哲也先生
東京女子医科大病院
外科 助教
日本乳癌学会専門医
日本乳癌学会評議員
吉村吾郎先生
市立岸和田市民病院
乳腺外科 部長
日本乳癌学会評議員
原文堅先生
国立病院機構
四国がんセンター
乳腺科・化学療法科
がん薬物療法専門医
日本乳癌学会評議員
飛田陽先生
鹿児島大学 大学院
医歯学総合研究科
腫瘍学講座
病理学分野 准教授
日本乳癌学会評議員
柴田伸弘先生
宮崎大学医学部付属病院
がん診療部 助教
がん薬物療法専門医
日本乳癌学会専門医