乳がん検診なら東京・埼玉エリアにある乳腺外科「ベルーガクリニック」マンモグラフィー検査による乳がんの検査を受付けております。

フリーダイヤル
0120-150-929(イコークリニック)
tel
03-5916-0114(オーイイヨ)
受付時間
月〜金 9:00〜19:00 (土17:30まで)

2006年6月〜
20197月まで

乳がんの発見数
1999
詳細はコチラ >>
J.POSHへの寄付金
3355万円
詳細はコチラ >>
新患数
44788
詳細はコチラ >>

言いたい放題乳腺外科コラム

不定期に当院の今日の乳がん・乳がん検診乳腺外科診療におけるコラムを掲載しております。

乳がん術前薬物療法において薬剤抵抗性と最も相関する遺伝子変異は PIK3CA mutation (文
  • 2019.05.14(Tue)
  • No.3017

乳がん術前薬物療法において薬剤抵抗性と最も相関する遺伝子変異は PIK3CA mutation。

"Mutational Diversity and Therapy Response in Breast Cancer: A Sequencing Analysis in the Neoadjuvant GeparSepto Trial."
http://clincancerres.aacrjournals.org/…/1078-0432.CCR-18-32…
http://doi: 10.1158/1078-0432.CCR-18-3258

GeparSepto trial は乳がん術前薬物療法において、 nab-paclitaxel → epirubicine + cyclophosphamide (EC) と solvent-based paclitaxel → EC の成績を比較する無作為比較試験 (HER2 陽性乳がんでは trastuzumab + pertuzumab を追加)。本試験対象のホルマリン固定パラフィン包埋標本を next-generation-sequencing にて解析を行い (パネルには16遺伝子 [AKT1, BRAF, CDH1, EGFR, ERBB2, ESR1, FBXW7, FGFR2, HRAS, KRAS, NRAS, SF3B1, TP53, HNF1A, PIK3CA, PTEN] の変異と8遺伝子 (CCND1, ERBB2, FGFR1, PAK1, PIK3CA, TOP2A, TP53, ZNF703] のコピー数変異を含む)、各サブタイプの遺伝子変異状況と、遺伝子変異と術前薬物療法効果の相関を検討した。
●解析対象は851例で、サブタイプ別の内訳は HER2 陽性295例・triple negative breast cancer (TNBC) 159例・luminal HER2 陰性 397例であった。
●高頻度の遺伝子変異は TP53 (38.4%) とPIK3CA (21.5%) であり、他の遺伝子変異頻度はいずれも2%以下であった。高頻度のコピー数変異は TOP2A (34.9%)、ERBB2 (30.6%)、ZNF703 (30.1%)、PIK3CA (24.1%)、TP53 (21.9%)、CCND1 (17.7%)、PAK1 (14.9%)、FGFR1 (12.6%) であった。
●TP53 変異は TNBC の57.9%に対し、HER2 + では40.3%、Luminal HER2- では29.2%であった。PIK3CA は Luminal HER2- 27.5%、と HER2 + 21.4%に対し、TNBC では6.9%であった。ERBB2 増幅は HER2+ の84.7%に対し、Luminal HER2- では1.5%、TNBC では2.5%であった。TOP2A 増幅は TNBC の69.2%、HER2 + では46.8%に対し、Luminal HER2- では12.3%であった。
●多変量解析で術前薬物療法の pCR 率と相関した遺伝子変異増幅は PIK3CA mutation / ERBB2 amplification / PAK1 amplification であった。
 ・ERBB2 amplification ありの pCR 率は63.8%に対し、増幅なしでは22.8%、オッズ比1.93 (95% CI 1.01-3.69; p=0.05)
 ・PIK3CA mutation ありの pCR 率は23.0%に対し、変異なしでは38.8%、オッズ比0.57 (95% CI 0.36-0.91; p=0.02)
●サブタイプ別の pCR 率と相関した遺伝子変異増幅
 ・HER2 陽性症例では、ERBB2 amplification ありの pCR 率が増幅なしより有意に高率
 ・HER2 陽性症例では、PIK3CA mutation ありの pCR 率が変異なしより有意に低率
 ・TNBC 症例では、TOP2A amplification ありの pCR 率が増幅なしより有意に低率
 ・Luminal HER2- 症例では、PIK3CA mutation ありの pCR 率が増幅なしより有意に低率 (単変量解析のみ)
●Nab-paclitaxel
 ・全対象での pCR 率は solvent-based paclitaxel 31.6% vs nab-paclitaxel 38.9% と nab-paclitaxel が高率であった (p=0.031)。サブタイプ別では TNBC における nab-paclitaxel の pCR 率が高く (27.5% vs 49.4%)、HER2+ および Luminal HER2- では差がなかった。
 ・PIK3CA 遺伝子変異なしでの pCR 率は solvent-based paclitaxel 43.5% vs nab-paclitaxel 33.6% であり、nab-paclitaxel が低率であった。