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言いたい放題乳腺外科コラム

不定期に当院の今日の乳がん・乳がん検診乳腺外科診療におけるコラムを掲載しております。

がんサバイバーの職場復帰に関する推奨
  • 2019.05.01(Wed)
  • No.3004

がんサバイバーの職場復帰に関する推奨 。

"Returning to work after cancer: Survivors', caregivers', and employers' perspectives."
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/abs/10.1002/pon.5021
https://doi.org/10.1002/pon.5021

カナダ。がんサバイバー・介護者・雇用側へのインタビューにより、サバイバーの職場復帰の現状を調査し、職場復帰への推奨事項を明らかにした。
●がんサバイバー410例に対するインターネット・アンケート調査
 ・女性、25-64歳代が大半を占めていた。がん種は乳がん46%、大腸がん13%、前立腺がん7%。手術を受けたもの80%、化学療法を受けたもの62%、放射線治療を受けたもの53%。
 ・全例が職場での支援があると回答したが、多くの人が以下の懸念を述べた。治療に伴う副作用を有するサバイバーの50%が、以前と同じように仕事をすることができず、フルタイム業務は不可、労働時間/仕事量の調整、同僚・管理職・雇用主からの理解が必要と回答した。
 ・88%が職場復帰への支援があると回答したが、50%は自身で職場復帰への困難 (復帰時期、職務内容の変化) を経験したと述べていた。
●介護者60例に対するインターネット・アンケート調査
 ・提供するケア内容は精神的サポート (98%)、在宅管理 (93%)、診察の送迎 (83%)、日常生活のサポート (55%) などであった。
●雇用側68例に対する直接インタビュー
 ・サバイバーの職場復帰に影響する因子として、病気の性質・仕事の性質・職場の規模・雇用側の柔軟性・職場の文化・サバイバーの復帰意欲・復帰をスムーズに推進する職場側の意志・職場の経済状況などがあげられた。
 ・雇用側は、サバイバーの病状理解・保険会社とのコミュニケーション強化・復帰のための択肢や戦略の強化について概ね同意した。
●調査より導かれたサバイバー / 介護者 / 雇用側に対する横断的推奨
 ○職場復帰支援
  ・より強固な復帰支援の提供
  ・診断時からの復帰計画の立案と、復帰実現までの計画の継続
  ・支援の重要性について雇用側への周知
 ○コミュニケーション
  ・サバイバー、医療従事者、雇用側、保険会社間のコミュニケーションを改善し、より統合され、開かれ、共同的なものにする
  ・職場復帰までのロードマップを示す資料やツールの開発
 ○教育
  ・がんや復帰支援に関する雇用側への教育
  ・職場復帰の障害になる治療に伴う有害事象の管理に関する医療側への教育
 ○資源
  ・従業員500人未満の企業のために職場復帰への方針 / ツール / リソースの作成
  ・エビデンスのある方法による資源開発の推進
 ○経済支援
  ・経済支援の欠如や不備が職場復帰への大きな障害となることの認識強化
  ・復帰支援に関する中小企業への経済支援強化
 ○職場復帰に関する今後の課題
  ・サバイバーの職種に応じた就労内容や経済状況の理解
  ・最も重要な復帰のための資源の解明
  ・復帰支援のコスト評価

ベルーガクリニックの知識

ベルーガクリニックは、このような国内でエビデンスを基づく適切な診療を行う全国トップクラスの専門医の知識を終結し、日々web会議を行っております。

長谷川善枝先生
弘前市立病院 乳腺外科科長
弘前大学医学部臨床教授
日本乳癌学会評議員
大地哲也先生
東京女子医科大病院
外科 助教
日本乳癌学会専門医
日本乳癌学会評議員
吉村吾郎先生
市立岸和田市民病院
乳腺外科 部長
日本乳癌学会評議員
原文堅先生
国立病院機構
四国がんセンター
乳腺科・化学療法科
がん薬物療法専門医
日本乳癌学会評議員
飛田陽先生
鹿児島大学 大学院
医歯学総合研究科
腫瘍学講座
病理学分野 准教授
日本乳癌学会評議員
柴田伸弘先生
宮崎大学医学部付属病院
がん診療部 助教
がん薬物療法専門医
日本乳癌学会専門医