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言いたい放題乳腺外科コラム

不定期に当院の今日の乳がん・乳がん検診乳腺外科診療におけるコラムを掲載しております。

ER / PR / HER2 / Ki67 状況をデジタル病理イメージ自動解析
  • 2019.04.15(Mon)
  • No.2988

ER / PR / HER2 / Ki67 状況をデジタル病理イメージ自動解析で評価した IHC4-score は、サブタイプ分類 (luminal A-like vs luminal B-like) より予後因子と意義が大きく、化学療法適応例の選別に有用 。
"Combined quantitative measures of ER, PR, HER2, and KI67 provide more prognostic information than categorical combinations in luminal breast cancer."
https://www.nature.com/articles/s41379-019-0270-4
https://doi.org/10.1038/s41379-019-0270-4
ポーランドと英国で実施された二つの population-based study (Polish Breast Cancer Study、Epidemiology and Risk Factors in Cancer Heredity) の対象を用いて、ホルモンレセプター陽性乳がん2,498例における自動定量的評価による IHC4-score と予後の関係を検討した。IHC4-score は、免疫染色による ER / PR / HER2 / Ki67 状況をデジタル病理イメージ自動解析で評価し (0-100%)、既報のアルゴリズムにて計算した。主観察項目は10年 breast cancer-specific survival とし、 IHC4-score の成績をサブタイプ分類 (luminal A-like;ER+ and PR + and HER2- and low Ki67 [12%以下]、luminal B-like;ER+ and/or PR+ and HER2+ or high Ki67 [13%以上]) と比較した。
●2,498例の年齢は35-65歳が86%、グレードは低ー中等度が82%、ステージは1-2が97%、組織型は invasive ductal carcinomas が69%、腫瘍径は2cm未満が98%、リンパ節転移状況は陰性が61%、アジュバント・ホルモン療法はありが80%であった。サブタイプ分類は luminal A-like が56%・luminal B-like が44%であった。
●単変量解析にて IHC4-score とサブタイプ分類のいずれも10年乳がん特異生存と相関したが、尤度比χ2値は IHC4-score 40.1、サブタイプ分類23.4で、IHC4-score がより有意に予後と相関していた。
 ・IHC4-score:1標準偏差毎の乳がん特異死亡ハザード比1.32 (95% CI 1.20–1.44; P < 0.001)、尤度比χ2値40.1
 ・サブタイプ分類:luminal B-like と比較した luminal A-like の乳がん特異死亡ハザード比1.64 (95% CI 1.25–2.14; P < 0.001)、尤度比χ2値23.4
●多変量解析にて IHC4-score とサブタイプ分類のいずれも10年乳がん特異生存と相関したが、尤度比χ2値は IHC4-score 40.1、サブタイプ分類23.4で、IHC4-score がより有意に予後と相関していた。
 ・IHC4-score:1標準偏差毎の乳がん特異死亡ハザード比1.24 (95% CI 1.11–1.37; P < 0.001)、尤度比χ2値12.5
 ・サブタイプ分類:luminal B-like と比較した luminal A-like の乳がん特異死亡ハザード比1.38 (95% CI 1.02–1.88; P = 0.04)、尤度比χ2値4.3
●サブタイプ別の IHC4-score 1標準偏差毎の乳がん特異死亡ハザード比は、luminal A-like で1.24 (95% CI 0.98–1.43; P = 0.07)、luminal B-like で1.22 (95% CI 1.03–1.41; P = 0.01) であり、IHC4-score は luminal B-like において予後と相関していた (P-heterogeneity = 0.97)。

ベルーガクリニックの知識

ベルーガクリニックは、このような国内でエビデンスを基づく適切な診療を行う全国トップクラスの専門医の知識を終結し、日々web会議を行っております。

長谷川善枝先生
弘前市立病院 乳腺外科科長
弘前大学医学部臨床教授
日本乳癌学会評議員
大地哲也先生
東京女子医科大病院
外科 助教
日本乳癌学会専門医
日本乳癌学会評議員
吉村吾郎先生
市立岸和田市民病院
乳腺外科 部長
日本乳癌学会評議員
原文堅先生
国立病院機構
四国がんセンター
乳腺科・化学療法科
がん薬物療法専門医
日本乳癌学会評議員
飛田陽先生
鹿児島大学 大学院
医歯学総合研究科
腫瘍学講座
病理学分野 准教授
日本乳癌学会評議員
柴田伸弘先生
宮崎大学医学部付属病院
がん診療部 助教
がん薬物療法専門医
日本乳癌学会専門医