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言いたい放題乳腺外科コラム

不定期に当院の今日の乳がん・乳がん検診乳腺外科診療におけるコラムを掲載しております。

赤血球造血刺激因子製剤 erythropoiesis-stimulating agents (ESA
  • 2019.04.14(Sun)
  • No.2987

赤血球造血刺激因子製剤 erythropoiesis-stimulating agents (ESAs) によるがん関連貧血治療に関する American Society of Clinical Oncology (ASCO) および American Society of Hematology (ASH) ガイドライン・アップデート 。
"Management of Cancer-Associated Anemia With Erythropoiesis-Stimulating Agents: ASCO/ASH Clinical Practice Guideline Update."
https://ascopubs.org/doi/pdf/10.1200/JCO.18.02142
https://doi.org/10.1200/JCO.18.02142
Guideline Question
成人がん患者の貧血に対して、赤血球造血刺激因子製剤 erythropoiesis-stimulating agents (ESAs) をどのような場合に、どのように使うべきか?
Target Population
貧血を有する成人がん患者
Target Audience
腫瘍内科医、血液内科医、がん専門看護師、がん専門薬剤師、その他がん患者に係わる医療者、およびがん患者
Methods
専門家パネルが医学文献のシステマティック・レビュー&メタ解析によりガイドラインのアップデートを行った。
Recommendations
●Clinical Question 1
化学療法に関連した貧血を有する患者に対して、輸血の必要性を減じるために ESAs を投与すべきか?
Recommendation 1.1:臨床状況に応じて、治癒目的ではない化学療法が実施されているがん患者で Hb 値が 10 g/dl 未満の場合、ESAs の投与は許容される。貧血の重篤性と臨床状況に応じて、輸血も選択肢となりえる (Type: evidence based; Evidence quality: high; Strength of recommendation: strong)。
Recommendation 1.2:治癒目的治療が行われている化学療法関連貧血患者では、ESAs は投与されるべきではない (Type: evidence based; Evidence quality: intermediate; Strength of recommendation: strong)。
●Clinical Question 2
骨髄抑制を来す化学療法が実施されていない貧血を有するがん患者に対して、輸血の必要性を減じるために ESAs を投与すべきか?
Recommendation 2.1:化学療法と関連しない貧血を有数患者の多くでは ESAs を投与すべきではない (Type: informal consensus; Evidence quality: low; Strength of recommendation: strong)。
Recommendation 2.2:骨髄異形成症候群のリスクが低く、血清エリスロポイエチン値が 500 IU/L 以下の患者に対する ESAs 投与は許容される。
●Clinical Question 3
骨髄抑制を来す化学療法が実施されている成人非骨髄性造血器腫瘍患者において、ESAs 投与が適応となるのはどのような場合か?
Recommendation 3:骨髄腫・非ホジキンリンパ腫・慢性リンパ性白血病においては、ESAs 投与を考慮する前にがん治療に対する血液学的反応を観察する必要がある。血栓塞栓症リスクが増加する治療や病状では、特に ESAs 投与に注意を払うべきである。このような症例ではすべての場合で輸血が考慮すべき選択肢となる (Type: informal consensus; Evidence quality: low; Strength of recommendation: moderate)。
●Clinical Question 4
ESAs 投与の適応を決定するために、実施すべき検査や診断方法にはどのようなものがあるのか?
Recommendation 4:化学療法や造血器腫瘍以外による貧血の原因を調べるために、病歴・身体所見・検査をおこなうべきである。このような原因探索は ESAs 投与を考慮する前に実施される必要がある。推奨される検索項目を TABLE 1 に挙げる (Type: informal consensus; Evidence quality: intermediate; Strength of recommendation: strong)。
●Clinical Question 5
ESAs 投与を受ける化学療法関連貧血を有する成人がん患者において、 darbepoetin / epoetin alfa / epetin beta / その他バイオシミラーの効果と安全性に差があるのか?
Recommendation 5:専門家パネルはdarbepoetin / epoetin alfa / epetin beta / その他バイオシミラーの効果と安全性は同等と考えている (Type: informal consensus; Evidence quality: intermediate; Strength of recommendation: moderate)。
●Clinical Question 6
ESAs は血栓塞栓症のリスクを増加させるか?
Recommendation 6:ESAs は血栓塞栓症のリスクを増加させるため、投与に際しては血栓塞栓症リスクを慎重に評価し、ESAs 投与を考慮する場合には十分な注意と臨床的判断を行う必要がある (Type: evidence based; Evidence quality: high; Strength of recommendation: strong)。
●Clinical Question 7
化学療法関連貧血を有する成人患者に ESAs を投与する場合の、推奨投与量と減量投与法は?
Recommendation 7:ESAs の初回投与量と減量法は FDA ガイドラインに準拠することが推奨される
(see Table 2 for specific dosing information; Type: informal consensus; Evidence quality: intermediate; Strength of recommendation: moderate)。
●Clinical Question 8
化学療法関連貧血を有する成人患者に ESAs を投与する場合、推奨される目標ヘモグロビン値は?
Recommendation 8:輸血を回避するための最低ヘモグロビン値は患者や病状によって異なる (Type: informal consensus; Evidence quality: intermediate; Strength of recommendation: moderate)。
●Clinical Question 9
ESAs 投与に反応しない (ヘモグロビン値増が1-2 g/dl未満、あるいは必要輸血量を減量できない) 化学療法関連貧血を有する成人患者に対して、6-8週間を越えて ESAs 投与を継続する意義があるか?
Recommendation 9:ESAs を6-8週間投与しても反応がない場合は投与を中止すべきである。そして、背景に腫瘍進展・鉄欠乏・他の貧血原因がないか再評価する必要がある (Type: informal consensus; Evidence quality: intermediate; Strength of recommendation: strong)。
●Clinical Question 10
化学療法関連貧血を有する成人患者に対して、ESAs 投与に鉄剤を併用することで輸血の必要性を減じることができるか?
Recommendation 1:鉄欠乏の有無に関わらず、ESAs に鉄剤を併用するとヘモグロビン値の改善が大きく、輸血量を減らすことができる場合がある。この場合、投与前および定期的な血清鉄値・総鉄結合能・フェリチン値の評価が推奨される (Type: evidence based; Evidence quality: intermediate; Strength of recommendation: weak)。

ベルーガクリニックの知識

ベルーガクリニックは、このような国内でエビデンスを基づく適切な診療を行う全国トップクラスの専門医の知識を終結し、日々web会議を行っております。

長谷川善枝先生
弘前市立病院 乳腺外科科長
弘前大学医学部臨床教授
日本乳癌学会評議員
大地哲也先生
東京女子医科大病院
外科 助教
日本乳癌学会専門医
日本乳癌学会評議員
吉村吾郎先生
市立岸和田市民病院
乳腺外科 部長
日本乳癌学会評議員
原文堅先生
国立病院機構
四国がんセンター
乳腺科・化学療法科
がん薬物療法専門医
日本乳癌学会評議員
飛田陽先生
鹿児島大学 大学院
医歯学総合研究科
腫瘍学講座
病理学分野 准教授
日本乳癌学会評議員
柴田伸弘先生
宮崎大学医学部付属病院
がん診療部 助教
がん薬物療法専門医
日本乳癌学会専門医