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言いたい放題乳腺外科コラム

不定期に当院の今日の乳がん・乳がん検診乳腺外科診療におけるコラムを掲載しております。

臨床病理学的的高リスク乳がん症例では
  • 2019.04.11(Thu)
  • No.2984

臨床病理学的的高リスク乳がん症例では Oncotype DX 21-gene recurrence score (RS) test を受けると医療費が低額に、中間〜低リスク症例では RS test を受けると医療費が高額になる 。
https://jnccn.org/view/journals/jnccn/17/3/article-p245.xml
DOI: https://doi.org/10.6004/jnccn.2018.7097
SEER-Medicare データベースを用いて、2005-2011年に診断された60-75歳の乳がん患者30,058例を収集し、RS test とメディケア医療費の関係を検討した。
●30,058例中、RS test を受けていたのは5,260例 (17.5%)、受けていなかったのは24,798例。RS テスト実施率は年とともに増加し、2005年の3.0%から2011年には29.4%で増えていた。RS テストを受けているものは、若年で、合併症が少なく、臨床病理学的中間リスク例が多かった (臨床病理学的低リスク;RS test あり17.2% vs なし28.7%、中間リスク;RS test あり69.5% vs なし43.9%、高リスク;RS test あり13.3% vs なし27.4%)。RS test の結果は低リスクが26.7%・中間リスクが48.1%・高リスクが24.9%であった。
●診断から1年以内の平均医療費は $35,940であった。
●臨床病理学的低リスク例の診断から1年以内の平均医療費は $26,695・中間リスクは $33,225・高リスクは $51,127で、リスクが高いほど高額であった (p<0.001)。診断から1年以内の平均化学療法費は臨床病理学的低リスクは $290・中間リスクは $1,526・高リスクは $6,043で、リスクが高いほど高額であった (p<0.001)。
●RS test を受けた例の診断から1年以内の平均医療費は $38,054 で、受けていない例の $35,491 より高額であった (p<0.001)。RS test を受けた例の診断から1年以内の平均化学療法費は $1,602 であり、受けていない例の $2,473 より低額であったた (p<0.001)。RS test を受けた例のがん治療以外の平均医療費は $25,187 で、受けていない例の $22,476 より高額であり (p<0.001)、RS test の医療費増はがん治療以外のコストが原因であった。
●化学療法を受けた例の診断から1年以内の平均医療費は $64,302 であり、受けていない例の $28,107 の約2倍であった。
●臨床病理学的リスク分類別の医療費に RS test がおよぼす影響
 ○診断から1年以内の平均医療費
 ・低リスク例:RS test を受けた場合は受けていない場合の1.37倍、$9,462 高額(p<0.001)。
 ・中間リスク例:RS test を受けた場合は受けていない場合の1.18倍、$5,568 高額(p<0.001)。
 ・高リスク例:RS test を受けた場合は受けていない場合の0.88倍、$6,606 低額 (p<0.001)。
 ○診断から1年以内の平均化学療法費
 ・低リスク例:RS test を受けた場合は受けていない場合の2.56倍、$196 高額(p=0.33)。
 ・中間リスク例:RS test を受けた場合は受けていない場合の1.07倍、$11 高額(p=0.92)。
 ・高リスク例:RS test を受けた場合は受けていない場合の0.43倍、$3,622 低額 (p<0.001)。
 ○診断から1年以内のがん治療以外の平均医療費
 ・低リスク例:RS test を受けた場合は受けていない場合の1.51倍、$7,872 高額(p<0.001)。
 ・中間リスク例:RS test を受けた場合は受けていない場合の1.21倍、$4,322 高額(p<0.001)。
 ・高リスク例:RS test を受けた場合は受けていない場合の0.94倍、$2,353 低額 (p=0.01)。

ベルーガクリニックの知識

ベルーガクリニックは、このような国内でエビデンスを基づく適切な診療を行う全国トップクラスの専門医の知識を終結し、日々web会議を行っております。

長谷川善枝先生
弘前市立病院 乳腺外科科長
弘前大学医学部臨床教授
日本乳癌学会評議員
大地哲也先生
東京女子医科大病院
外科 助教
日本乳癌学会専門医
日本乳癌学会評議員
吉村吾郎先生
市立岸和田市民病院
乳腺外科 部長
日本乳癌学会評議員
原文堅先生
国立病院機構
四国がんセンター
乳腺科・化学療法科
がん薬物療法専門医
日本乳癌学会評議員
飛田陽先生
鹿児島大学 大学院
医歯学総合研究科
腫瘍学講座
病理学分野 准教授
日本乳癌学会評議員
柴田伸弘先生
宮崎大学医学部付属病院
がん診療部 助教
がん薬物療法専門医
日本乳癌学会専門医