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言いたい放題乳腺外科コラム

不定期に当院の今日の乳がん・乳がん検診乳腺外科診療におけるコラムを掲載しております。

BRCA2 遺伝子変異陽性の乳がんでは
  • 2019.02.09(Sat)
  • No.2929

BRCA2 遺伝子変異陽性の乳がんでは、エストロゲン・レセプター陰性例と比較して陽性例の予後が不良 。
"Oestrogen receptor status and survival in women with BRCA2-associated breast cancer."
https://www.nature.com/articles/s41416-019-0376-y
North American BRCA-associated breast cancer treatment study cohort および international BRCA risk factor study cohort に登録された、BRCA2 遺伝子変異キャリアで1975-2015年に乳がんと診断された390例を対象に、estrogen receptor (ER) status と死亡との関係を検討した。
●乳がん診断時の平均年齢は46.0歳、平均観察期間は12.3年、乳がん死亡例は89例 (22.8%)、全対象の10年乳がん生存率は83.3%であった。
●390例の ER status は陽性233例 (59.7%)・陰性58例 (14.9%)・ボーダーライン9例 (2.3%)・不明90例 (23.1%)。単変量解析で、ER陰性と比較した陽性の相対危険度は1.94 (95% CI 0.95-3.95; p=0.07) であった。20年生存率は ER 陰性が83.7%、ER 陽性が62.2%であった (p = 0.03)。
●多変量解析で ER status は有意な全死亡予測因子であり、ER 陰性と比較した陽性の乳がん死亡ハザード比は2.08 (95% CI 0.99–4.36, p = 0.05) と、ER 陽性の予後は不良であった。
●ER 陽性例において、タモキシフェン投与や化学療法投与は全死亡に影響していなかった。