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言いたい放題乳腺外科コラム

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OlympiAD study の最終 overall survival (OS) 解析
  • 2019.02.02(Sat)
  • No.2922

OlympiAD study の最終 overall survival (OS) 解析。Olaparib の OS は主治医選択化学療法と差はない。転移巣に対する化学療法歴のない症例では、olaparib は化学療法より OS を延長 。
"OlympiAD final overall survival and tolerability results: Olaparib versus chemotherapy treatment of physician’s choice in patients with a germline BRCA mutation and HER2-negative metastatic breast cancer."
https://academic.oup.com/…/d…/10.1093/annonc/mdz012/5299440…
OlympiAD study は、BRCA1/2 遺伝子変異を有する HER2 陰性の転移性乳がんで、転移巣に対する化学療法歴が2レジメン以下の302例を対象に、olaparib と主治医選択単剤化学療法 (capecitabine, eribulin or vinorelbine) の成績を比較する無策比較試験。既報にて、化学療法例と比較して olaparib が progression-free survival を有意に延長することが示された。本報告は overall survival (OS) に関する最終検討である。
●302例の内訳は olaparib 群205例・主治医選択化学療法群97例。化学療法群では6例が脱落し、レジメン内訳は capecitabine 41例 (45%)・eribulin 34例 (37%)・ vinorelbine 16例 (18%) となった。
●観察期間中央値は olaparib 群25.3ヶ月・化学療法群26.3ヶ月であり、192例が死亡。6ヶ月 OS は olaparib 群93.1%・化学療法群85.8%、12ヶ月 OS は olaparib 群72.7%・化学療法群69.2%、18ヶ月 OS は olaparib 群54.1%・化学療法群48.0%であった。OS 中央値は olaparib 群19.3ヶ月・化学療法群17.1ヶ月、ハザード比は0.90 (95% CI 0.66–1.23; P=0.513) で有意差はなかった。
●サブ解析では、転移巣に対する化学療法歴がない場合に、化学療法と比較して olaparib の OS が有意に良好であった。
 ・転移巣に対する化学療法歴の有無:化学療法に対する olaparib の OS event ハザード比は、化学療法歴なしで0.51(95% CI 0.29–0.90)、ありで1.13 (95% CI 0.79–1.64)。
 ・サブタイプ:ハザード比は triple negative で0.93 (95% 0.62–1.43)、ホルモンレセプター陽性で0.86 (95% 0.55–1.36)。
 ・白金製剤治療歴の有無:ハザード比は治療歴ありで0.83 (95% 0.49–1.45)、なしで0.91 (95% CI 0.64–1.33) であった。
●治療期間中央値は olaparib 群8.2ヶ月・化学療法群3.4ヶ月であり、olaparib 投与期間が18ヶ月以上のものは39例 (19%)、24ヶ月以上は18例 (8.8%) であった。グレード3以上の有害事象頻度は olaparib 群38.0%・化学療法群49.5%であり、olaparib 群で低率だった。Olaparib 群における高頻度有害事象 (全グレード) は嘔気 (58.0% vs 化学療法群35.2%)、貧血 (40.0% vs 化学療法群26.4%)、嘔吐 (32.2% vs 化学療法群15.4%)、倦怠感 (29.8% vs 化学療法群24.2%) であった。好中球減少症は全グレードで olaparib 群27.3%・化学療法群49.5%、グレード3以上では olaparib 群9.3%・化学療法群26.4%であり、olaparib で低率だった。

ベルーガクリニックの知識

ベルーガクリニックは、このような国内でエビデンスを基づく適切な診療を行う全国トップクラスの専門医の知識を終結し、日々web会議を行っております。

長谷川善枝先生
弘前市立病院 乳腺外科科長
弘前大学医学部臨床教授
日本乳癌学会評議員
大地哲也先生
東京女子医科大病院
外科 助教
日本乳癌学会専門医
日本乳癌学会評議員
吉村吾郎先生
市立岸和田市民病院
乳腺外科 部長
日本乳癌学会評議員
原文堅先生
国立病院機構
四国がんセンター
乳腺科・化学療法科
がん薬物療法専門医
日本乳癌学会評議員
飛田陽先生
鹿児島大学 大学院
医歯学総合研究科
腫瘍学講座
病理学分野 准教授
日本乳癌学会評議員
柴田伸弘先生
宮崎大学医学部付属病院
がん診療部 助教
がん薬物療法専門医
日本乳癌学会専門医