乳がん検診なら東京・埼玉エリアにある乳腺外科「ベルーガクリニック」マンモグラフィー検査による乳がんの検査を受付けております。

フリーダイヤル
0120-150-929(イコークリニック)
tel
03-5916-0114(オーイイヨ)
受付時間
月〜金 9:00〜19:00 (土17:30まで)

2006年6月〜
20197月まで

乳がんの発見数
1999
詳細はコチラ >>
J.POSHへの寄付金
3355万円
詳細はコチラ >>
新患数
44788
詳細はコチラ >>

言いたい放題乳腺外科コラム

不定期に当院の今日の乳がん・乳がん検診乳腺外科診療におけるコラムを掲載しております。

OlympiAD study の最終 overall survival (OS) 解析
  • 2019.02.02(Sat)
  • No.2922

OlympiAD study の最終 overall survival (OS) 解析。Olaparib の OS は主治医選択化学療法と差はない。転移巣に対する化学療法歴のない症例では、olaparib は化学療法より OS を延長 。
"OlympiAD final overall survival and tolerability results: Olaparib versus chemotherapy treatment of physician’s choice in patients with a germline BRCA mutation and HER2-negative metastatic breast cancer."
https://academic.oup.com/…/d…/10.1093/annonc/mdz012/5299440…
OlympiAD study は、BRCA1/2 遺伝子変異を有する HER2 陰性の転移性乳がんで、転移巣に対する化学療法歴が2レジメン以下の302例を対象に、olaparib と主治医選択単剤化学療法 (capecitabine, eribulin or vinorelbine) の成績を比較する無策比較試験。既報にて、化学療法例と比較して olaparib が progression-free survival を有意に延長することが示された。本報告は overall survival (OS) に関する最終検討である。
●302例の内訳は olaparib 群205例・主治医選択化学療法群97例。化学療法群では6例が脱落し、レジメン内訳は capecitabine 41例 (45%)・eribulin 34例 (37%)・ vinorelbine 16例 (18%) となった。
●観察期間中央値は olaparib 群25.3ヶ月・化学療法群26.3ヶ月であり、192例が死亡。6ヶ月 OS は olaparib 群93.1%・化学療法群85.8%、12ヶ月 OS は olaparib 群72.7%・化学療法群69.2%、18ヶ月 OS は olaparib 群54.1%・化学療法群48.0%であった。OS 中央値は olaparib 群19.3ヶ月・化学療法群17.1ヶ月、ハザード比は0.90 (95% CI 0.66–1.23; P=0.513) で有意差はなかった。
●サブ解析では、転移巣に対する化学療法歴がない場合に、化学療法と比較して olaparib の OS が有意に良好であった。
 ・転移巣に対する化学療法歴の有無:化学療法に対する olaparib の OS event ハザード比は、化学療法歴なしで0.51(95% CI 0.29–0.90)、ありで1.13 (95% CI 0.79–1.64)。
 ・サブタイプ:ハザード比は triple negative で0.93 (95% 0.62–1.43)、ホルモンレセプター陽性で0.86 (95% 0.55–1.36)。
 ・白金製剤治療歴の有無:ハザード比は治療歴ありで0.83 (95% 0.49–1.45)、なしで0.91 (95% CI 0.64–1.33) であった。
●治療期間中央値は olaparib 群8.2ヶ月・化学療法群3.4ヶ月であり、olaparib 投与期間が18ヶ月以上のものは39例 (19%)、24ヶ月以上は18例 (8.8%) であった。グレード3以上の有害事象頻度は olaparib 群38.0%・化学療法群49.5%であり、olaparib 群で低率だった。Olaparib 群における高頻度有害事象 (全グレード) は嘔気 (58.0% vs 化学療法群35.2%)、貧血 (40.0% vs 化学療法群26.4%)、嘔吐 (32.2% vs 化学療法群15.4%)、倦怠感 (29.8% vs 化学療法群24.2%) であった。好中球減少症は全グレードで olaparib 群27.3%・化学療法群49.5%、グレード3以上では olaparib 群9.3%・化学療法群26.4%であり、olaparib で低率だった。