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言いたい放題乳腺外科コラム

不定期に当院の今日の乳がん・乳がん検診乳腺外科診療におけるコラムを掲載しております。

HER2 陽性脳転移例は
  • 2019.01.06(Sun)
  • No.2905

HER2 陽性脳転移例は抗 HER2 療法の進歩にも関わらず予後不良 。

"Central Nervous System Metastasis in Patients With HER2-Positive Metastatic Breast Cancer: Patient Characteristics, Treatment, and Survival From SystHERs."
http://clincancerres.aacrjournals.org/…/1078-0432.CCR-18-23…

Systemic Therapies for HER2-positive Metastatic Breast Cancer Study (SystHERs) は, 新規診断 HER2 陽性の進行再発乳がん対象とした prospective observational study。2012-2016年に研究登録された977例を対象に、脳転移症例の背景・治療・生存について検討した。
●977例の年齢中央値は56歳、ECOG performance status 0-1が84.4%、ホルモンレセプター陽性が70.1%、転移臓器3未満が69.1%、再発脳転移例4.3%・de novo 脳転移例13.5%であった。
●977例中、初発転移が脳転移であったものは87例 (8.9%) であり、他臓器転移診断後に脳転移を来した例は212例 (21.7%)、非脳転移例678例 (69.4%) であった。初発脳転移87例中、脳転移単独は28例 (32.2%)、他臓器転移を伴うものは59例 (67.8%) であった。後発脳転移例および非脳転移例と比較して、初発脳転移例は骨転移と肝転移が低率であった。非脳転移例と比較して、初発脳転移例と後発脳転移例とは肺転移が高率であった。ホルモンレセプター陰性は初発脳転移例34.5%・後発脳転移例38.7%・非脳転移例26.5%であり、初発脳転移例と後発脳転移例で高率であった。初期治療の明らかな430例中、neoadjuvant and/or adjuvant trastuzumab 治療例は初発脳転移例80.8%・後発脳転移例68.4%・非脳転移例61.8%であった。
●多変量解析で時期を問わず脳転移と相関した因子は年齢 (70歳以上と比較した50歳未満のオッズ比3.128 [95% CI 1.852–5.284])、人種 (白人と比較した黒人のオッズ比1.619 [95% CI 1.072–2.444])、ECOG status (0と比較した2以上のオッズ比1.900 [95% CI 1.125–3.210])、転移状況 (転移性と比較した de novo のオッズ比1.620 [95% CI 1.239–2.196])、ホルモンレセプター状況 (陽性と比較した陰性のオッズ比1.841 [95% CI 1.359–2.494])であった。
●脳転移87例中、放射線治療が70例 (80.5%)、手術が39例 (44.8%) で実施された。
●一次薬物療法が実施されたのは全進行再発977例中948例 (97.0%)であり、初発脳転移では87例中77例 (88.5%)、進行再発診断時に脳転移のない890例中では871例 (97.9%) であった。一次治療として trasutuzumab 投与は、診断時に脳転移のない890例中826例 (92.8%) に対して、初発脳転移例では87例中61例 (70.1%) であり、初発脳転移例で低率であった。一次治療として lapatinib 投与は、進行再発診断時に脳転移のない890例中22例 (2.5%) に対して、初発脳転移例では87例中20例 (23.0%) であり、初発脳転移例で高率であった。
●観察期間中央値は脳転移初発例21.0ヶ月・脳転移後発例29.6ヶ月・非脳転移例27.9ヶ月、観察期間終了時点の生存例は脳転移初発例35.6%・脳転移後発例43.4%・非脳転移例59.6%であった。Overall survival (OS) 中央値は脳転移初発例9.2ヶ月・脳転移後発例9.9ヶ月・非脳転移例評価不可であり、非脳転移と比較した OS event ハザード比は初発脳転移2.86 (95% CI 2.05–4.00; p<0.0001)・後発脳転移1.94 (95% CI 1.52–2.49; p<0.0001) であり、脳転移例は予後不良であった。
●転移診断時の Functional Assessment of Cancer Therapy-Breast score 中央値は、初発脳転移87例で94.5・診断時に脳転移のない890例で103.5であり、初発脳転移例の患者申告 QOL は不良であった。

ベルーガクリニックの知識

ベルーガクリニックは、このような国内でエビデンスを基づく適切な診療を行う全国トップクラスの専門医の知識を終結し、日々web会議を行っております。

長谷川善枝先生
弘前市立病院 乳腺外科科長
弘前大学医学部臨床教授
日本乳癌学会評議員
大地哲也先生
東京女子医科大病院
外科 助教
日本乳癌学会専門医
日本乳癌学会評議員
吉村吾郎先生
市立岸和田市民病院
乳腺外科 部長
日本乳癌学会評議員
原文堅先生
国立病院機構
四国がんセンター
乳腺科・化学療法科
がん薬物療法専門医
日本乳癌学会評議員
飛田陽先生
鹿児島大学 大学院
医歯学総合研究科
腫瘍学講座
病理学分野 准教授
日本乳癌学会評議員
柴田伸弘先生
宮崎大学医学部付属病院
がん診療部 助教
がん薬物療法専門医
日本乳癌学会専門医