乳がん検診なら東京・埼玉エリアにある乳腺外科「ベルーガクリニック」マンモグラフィー検査による乳がんの検査を受付けております。

フリーダイヤル
0120-150-929(イコークリニック)
tel
03-5916-0114(オーイイヨ)
受付時間
月〜金 9:00〜19:00 (土17:30まで)

2006年6月〜
20196月まで

乳がんの発見数
1984
詳細はコチラ >>
J.POSHへの寄付金
3331万円
詳細はコチラ >>
新患数
44636
詳細はコチラ >>

言いたい放題乳腺外科コラム

不定期に当院の今日の乳がん・乳がん検診乳腺外科診療におけるコラムを掲載しております。

カナダ Simon Fraser University 健康科学科による
  • 2019.01.01(Tue)
  • No.2901

カナダ Simon Fraser University 健康科学科による、がん補完代替医療へのクラウドファンディングに関する論評 。

"Patients’ crowdfunding campaigns for alternative cancer treatments."
https://www.thelancet.com/…/PIIS1470-2045(18)30950…/fulltext

 がん患者は病状制御感・疼痛緩和・がん治療とうまく付き合う等の理由で補完代替療法を模索している。 しかし、進行がん患者がつけ込まれる可能性、補完代替医療そのものが有害である可能性、標準治療との併用で有害な相互作用をもたらす可能性が危惧される。 実際、2018年の研究でがん患者への補完代替医療の使用は生存率低下と関連していることが報告された。
 補完代替医療にお金を支払えない患者は、医療クラウドファンディングを利用することで資金の調達が可能となっている。この現象を加速させているのは寄付型クラウドファンディングのGoFundMeであり、全世界5,000万人以上の支援者から50億ドル以上の寄付を集めている。このようなクラウドファンディングが有効性の証明されていない幹細胞治療に利用されていることは報じられているが、がん補完代替医療については検討されていない。そこで、我々はがん補完代替医療におけるクラウドファンディングの実態解明を試みた。
 2018年6月8日、GoFundMeサイトで「がん」および「homeopathic / homeopath / homeopathy」で検索したところ、220の医療クラウドファンディングキャンペーンが同定された。
 キャンペーン起案者220人の補完代替医療選択理由は、「利用可能なあらゆる治療を希望し、標準治療と補完代替医療のいずれも希望する」、「標準治療の効果に懐疑的でそれを拒否して補完代替医療を希望する」、「経済的・医学的理由で標準治療を受けられないが治療を見送りたくないので補完代替医療を希望する」の3つに分類できた。標準治療と補完代替医療のいずれも希望したものは83人 (38%) で、彼等の多くは補完代替医療は標準治療を強化するものと認識していた。標準治療を拒否したものは63人 (29%) で、彼等の多くは補完代替医療が医薬品に代わるより自然な代替療法であると認識していた。 経済的・医学的理由で標準治療を受けられなかったものは69人 (31%) で、彼等の多くは補完代替医療を最後で唯一の希望と認識していた。
 キャンペーン起案者220人の国籍はアメリカが186人 (85%)、カナダが23人 (10%)、イギリスが8人 (4%)、ドイツ、アイルランド、スペインがそれぞれ1人であった。要求額の総計は5,795,602ドルで、支援者13,621人からの寄付総額は1,413,482ドル (要求額の24%) であった。これらキャンペーンのFacebook共有数は112,353回であった。キャンペーン起案者のうち62人 (28%) はキャンペーン中に死亡していた。
 支援を求めた補完代替医療の内容は、ジュースや有機食品 (n = 85)、サプリメント・ビタミン・ハーブ療法 (n = 68)、ビタミンC輸液 (n = 30)、酸素・オゾン・高圧治療 (n = 24)、鍼治療 (n = 20)、大麻 (n = 18)、自然療法 (n = 18)、未承認免疫療法 (n = 17)、デトックス (n = 16)、エネルギーヒーリング (n = 13)、温熱治療 (n = 10)、漢方薬 (n = 9)、pHバランスとアルカリイオン水 (n = 9)、ヤドリギ (n = 8)、アーユルヴェーダ・ヨガ・瞑想 (n = 8)、カイロプラクティック (n = 6)、リンパマッサージ・ドレナージ (n = 6)、マッサージ (n = 6)、磁力 (n = 5)、キレート療法 (n = 5)、エッセンシャルオイル (n = 4)、自己血療法 (n = 3)、先住民族の薬 (n = 3)、低容量化学療法 (n = 3)、オステオパシー (n = 3)、低体温療法 (n = 2) などであった。
 このようなキャンペーンは、がん補完代替医療による問題を悪化させる可能性がある。重要なことは、クラウドファンディングとソーシャルネットワークの力により、この問題がより大きなコミュニティに拡がることである。このようなクラウドファンディングは、標準治療への患者の希望を否定し、補完代替医療を選択すればがんの進行をもたらすことになる。ひいては、緩和ケアは治療の断念という考え方を患者に与え、終末期診断と緩和ケアの受容をより困難にすることとなる。
 今回の検討はホメオパシーに限定しており、がん補完代替医療に関するクラウドファンディングのごく一部を示したに過ぎない。この検討によっても、クラウドファンディングががん補完代替医療が持つ問題点を悪化させる懸念が示された。腫瘍内科医や医療従事者はこれらの懸念点について、患者を話し合う準備をすべきである。がん研究機関や患者支援団体は公的声明により、がん補完代替医療へのクラウドファンディングが有する懸念点に関する認識を高めることができる。

ベルーガクリニックの知識

ベルーガクリニックは、このような国内でエビデンスを基づく適切な診療を行う全国トップクラスの専門医の知識を終結し、日々web会議を行っております。

長谷川善枝先生
弘前市立病院 乳腺外科科長
弘前大学医学部臨床教授
日本乳癌学会評議員
大地哲也先生
東京女子医科大病院
外科 助教
日本乳癌学会専門医
日本乳癌学会評議員
吉村吾郎先生
市立岸和田市民病院
乳腺外科 部長
日本乳癌学会評議員
原文堅先生
国立病院機構
四国がんセンター
乳腺科・化学療法科
がん薬物療法専門医
日本乳癌学会評議員
飛田陽先生
鹿児島大学 大学院
医歯学総合研究科
腫瘍学講座
病理学分野 准教授
日本乳癌学会評議員
柴田伸弘先生
宮崎大学医学部付属病院
がん診療部 助教
がん薬物療法専門医
日本乳癌学会専門医