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言いたい放題乳腺外科コラム

不定期に当院の今日の乳がん・乳がん検診乳腺外科診療におけるコラムを掲載しております。

センチネルリンパ節転移陽性乳がんに
  • 2018.12.08(Sat)
  • No.2877

EORTC AMAROS trial。センチネルリンパ節転移陽性乳がんにおいて、腋窩照射による腋窩再発率・overall survival・distant metastasis free survival・局所領域再発は腋窩リンパ節郭清に劣らない。

"Radiotherapy or surgery of the axilla after a positive sentinel node in breast cancer patients: 10 year follow up results of the EORTC AMAROS trial (EORTC 10981/22023)."
https://www.abstracts2view.com/sabcs18/view.php…

センチネルリンパ節 (SNB) 転移陽性乳がんを対象に、腋窩リンパ節郭清 (ALND) と腋窩照射 axillary radiotherapy (ART) の成績を比較する、phase III 非劣性試験。主観察項目は10年腋窩再発率とし、副観察項目は overall survival (OS)、distant metastasis free survival (DMFS)、二次発がん (乳がん以外の二次発がん、対側 DCISを含む)、局所領域再発 locoregional recurrences (LRR) とした。
●4,806例がエントリーし、SNB 転移陽性は1,425例で、ALND 群は744例・ART 群は681例。観察期間中央値は10年。両群の年齢、腫瘍径、グレード、組織型、補助全身療法に有意差はなかった。
●5年腋窩再発率は ALND 群0.41%・ART 群1.04%、10年腋窩再発率は ALND 群0.93%・ART 群1.04%、ハザード比は1.71 (95%CI: 0.67-4.39, p = 0.37)、差は認めなかった。
●10年 OS は ALND 群84.6%・ART 群81.4% (ハザード比1.17 [95%CI: 0.89-1.52, p= 0.26])、10年 DMFS は ALND 群81.7%・ART 群78.2% (ハザード比 1.18 [95%CI: 0.92-1.50, p=0.19]) であり、差を認めなかった。10年累積 LRR は ALND 群3.59%・ART 群4.07%で差を認めなかった (p= 0.69)。二次発がんは ALND 群744例中57例 (うち対側乳がんは11例)・ART 群681例中75例 (うち対側乳がん21例) であり、ART 群で高率であった (p=0.035)。

ベルーガクリニックの知識

ベルーガクリニックは、このような国内でエビデンスを基づく適切な診療を行う全国トップクラスの専門医の知識を終結し、日々web会議を行っております。

長谷川善枝先生
弘前市立病院 乳腺外科科長
弘前大学医学部臨床教授
日本乳癌学会評議員
大地哲也先生
東京女子医科大病院
外科 助教
日本乳癌学会専門医
日本乳癌学会評議員
吉村吾郎先生
市立岸和田市民病院
乳腺外科 部長
日本乳癌学会評議員
原文堅先生
国立病院機構
四国がんセンター
乳腺科・化学療法科
がん薬物療法専門医
日本乳癌学会評議員
飛田陽先生
鹿児島大学 大学院
医歯学総合研究科
腫瘍学講座
病理学分野 准教授
日本乳癌学会評議員
柴田伸弘先生
宮崎大学医学部付属病院
がん診療部 助教
がん薬物療法専門医
日本乳癌学会専門医