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言いたい放題乳腺外科コラム

不定期に当院の今日の乳がん・乳がん検診乳腺外科診療におけるコラムを掲載しております。

臨床的腋窩リンパ節転移陰性のHER2 陽性あるいは
  • 2018.09.23(Sun)
  • No.2814

臨床的腋窩リンパ節転移陰性のHER2 陽性あるいはトリプルネガティブ乳がんにおいて、術前化学療法により乳房 pathologic complete response が得られた場合の病理学的腋窩リンパ節転移陽性率は1.6%であり、腋窩リンパ節郭清の省略が可能 。

"Association of Low Nodal Positivity Rate Among Patients With ERBB2-Positive or Triple-Negative Breast Cancer and Breast Pathologic Complete Response to Neoadjuvant Chemotherapy."
https://jamanetwork.com/…/jamasurg…/article-abstract/2698682

米国 National Cancer Database を用いて、2010-2015年に術前薬物療法と手術を受けた cT1-2 cN0-1 乳がん30,821例を抽出、サブタイプ別に乳房 pathologic complete response (pCR) 例における腋窩リンパ節 pCR 状況を検討した。
●30,821例の診断時平均年齢は52.0歳、臨床的腋窩リンパ節転移状況は cN0 が58.7%・cN1 が41.3%、サブタイプはホルモンレセプター陽性 / HER2陽性 (HR+ / HER2+) が23.5%・ホルモンレセプター陰性 / HER2陽性 (HR- / HER2+) が12.1%・トリプルネガティブ (TNBC) が30.9%・ホルモンレセプター陽性 / HER2陰性 (HR+ / HER2-) が33.5%であった。
●全体の乳房 pCR 率は31.7%、サブタイプ別の pCR 率は HR+ / HER2+ で37.2%・HR- / HER2+ で58.2% (HER2+では44.3%)・TNBC で37.2%・HR+ / HER2-で13.1%であった。Pathological nodal status は pN0 が67.9%・pN1 が24.0%・pN2-3 が8.1%であった。
●cN0 の乳房 pCR 例で腋窩リンパ節 pN+ は、HER2+ で3,062例中49例 (1.6%)、TNBC で2,315例中36例 (1.6%) だけであった。cN0 の乳房 pCR に到らなかった場合の腋窩リンパ節 pN+ は、HER2+ で3,740例中632例 (16.9%)、TNBC で3,907例中492例 (12.6%) であった。cN1 の乳房 pCR 例で腋窩リンパ節 pN+ は、HER2+ で1,801例中223例 (12.4%)、TNBC で1,229例中173例 (14.1%) であった。
●HR+ / HER2- において、乳房 pCR 例の腋窩リンパ節 pN+ は cN0 では646例中26例 (4.0%)・cN1 では711例中217例 (30.5%)、乳房 pCR に到らなかった場合の腋窩リンパ節 pN+ は cN0 では4,423例中1,464例 (33.1%)・cN1 では4,560例中3,775例 (82.8%) であった。

ベルーガクリニックの知識

ベルーガクリニックは、このような国内でエビデンスを基づく適切な診療を行う全国トップクラスの専門医の知識を終結し、日々web会議を行っております。

長谷川善枝先生
弘前市立病院 乳腺外科科長
弘前大学医学部臨床教授
日本乳癌学会評議員
大地哲也先生
東京女子医科大病院
外科 助教
日本乳癌学会専門医
日本乳癌学会評議員
吉村吾郎先生
市立岸和田市民病院
乳腺外科 部長
日本乳癌学会評議員
原文堅先生
国立病院機構
四国がんセンター
乳腺科・化学療法科
がん薬物療法専門医
日本乳癌学会評議員
飛田陽先生
鹿児島大学 大学院
医歯学総合研究科
腫瘍学講座
病理学分野 准教授
日本乳癌学会評議員
柴田伸弘先生
宮崎大学医学部付属病院
がん診療部 助教
がん薬物療法専門医
日本乳癌学会専門医