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言いたい放題乳腺外科コラム

不定期に当院の今日の乳がん・乳がん検診乳腺外科診療におけるコラムを掲載しております。

タモキシフェン治療歴を有するホルモンレセプター
  • 2018.09.22(Sat)
  • No.2813

タモキシフェン治療歴を有するホルモンレセプター陽性/HER2陰性転移性乳がんにおいて、goserelin 単独と比較してfulvestrant + goserelin の time to progression は良好 。

"Fulvestrant plus goserelin versus anastrozole plus goserelin versus goserelin alone for hormone receptor-positive, HER2-negative tamoxifen-pretreated premenopausal women with recurrent or metastatic breast cancer (KCSG BR10-04): a multicentre, open-label, three-arm, randomised phase II trial (FLAG study)."
https://www.sciencedirect.com/…/arti…/pii/S095980491831116X…

韓国。KCSG BR10-04 trial は、閉経前ホルモンレセプター陽性 / HER2陰性の転移性乳がんで、adjuvant tamoxifen 実施中あるいは実施後の転移症例、または転移巣に対する tamoxifen 治療抵抗性となった転移症例、計138例を対象に fulvestrant + goserelin (F + G)、anastrozole + goserelin (A + G)、goserelin alone (G) の3群の成績を比較する multicentre open-label randomised phase II study。主観察項目は time to progression (TTP)、副観察項目は overall survival (OS)、overall response rate (ORR)、clinical benefit rate (CBR)、toxicity とした。
●138例は F + G 群44例・A + G 群47例・G 群47例に無作為化された。138例の年齢中央値は43歳、40歳未満は44例 (31.9%)、de novo stage IV は28例 (20.3%)・術後再発は110例 (79.7%)、術後再発のうち診断から2年以内の再発例は94例 (86.4%)、転移巣への化学療法1コース実施例は32例 (23.2%)、内臓転移例は66例 (47.8%) であった。
●観察期間中央値は32.2ヶ月。TTP 中央値は F + G 群16.3ヶ月・ A + G 群14.5ヶ月・G 群13.5ヶ月で、G 群と比較したハザード比は F + G 群0.608 (95% CI 0.370–0.998; p = 0.049)・A + G 群0.982 (95% CI 0.624–1.546; p = 0.937) であり、G 群と比較して F + G 群が良好であった。
●G群の OS 中央値は53.5ヶ月、F + G 群と A + G 群ではOS中央値に到達しなかった。G 群と比較した OS ハザード比は F + G 群0.601(95%CI 0.275-1.316; p = 0.203)・A + G 群0.517 (95% CI 0.225-1.187; p = 0.120) であり、有意差はなかった。
●評価可能病変を有する75例において、ORR は F + G 群53.3%・ A + G 群41.7%・G 群19.0%であった。
●有害事象で最も頻度が高かったのは全身疼痛、次いで関節痛であった。全身疼痛の頻度は F + G 群68.2%・ A + G 群65.6%・G 群53.2%で、有意差はなかった。関節痛の頻度は F + G 群34.1%・ A + G 群14.9%・G 群12.8%で、 F + G 群で有意に高頻度であった。

ベルーガクリニックの知識

ベルーガクリニックは、このような国内でエビデンスを基づく適切な診療を行う全国トップクラスの専門医の知識を終結し、日々web会議を行っております。

長谷川善枝先生
弘前市立病院 乳腺外科科長
弘前大学医学部臨床教授
日本乳癌学会評議員
大地哲也先生
東京女子医科大病院
外科 助教
日本乳癌学会専門医
日本乳癌学会評議員
吉村吾郎先生
市立岸和田市民病院
乳腺外科 部長
日本乳癌学会評議員
原文堅先生
国立病院機構
四国がんセンター
乳腺科・化学療法科
がん薬物療法専門医
日本乳癌学会評議員
飛田陽先生
鹿児島大学 大学院
医歯学総合研究科
腫瘍学講座
病理学分野 准教授
日本乳癌学会評議員
柴田伸弘先生
宮崎大学医学部付属病院
がん診療部 助教
がん薬物療法専門医
日本乳癌学会専門医