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言いたい放題乳腺外科コラム

不定期に当院の今日の乳がん・乳がん検診乳腺外科診療におけるコラムを掲載しております。

アメリカ実臨床におけるstage 1-3トリプルネガティブ乳がん
  • 2018.01.12(Fri)
  • No.2643

アメリカ実臨床におけるstage 1-3トリプルネガティブ乳がんに対する推奨治療実施状況は年齢と強く相関しているが、人種との相関はない 。

"Treatment Patterns Among Women Diagnosed With Stage I-III Triple-negative Breast Cancer."
http://journals.lww.com/…/Treatment_Patterns_Among_Women_Di…

National Cancer Data Baseを用いて、2010年から2013年にstage 1-3 triple-negative breast cancer (TNBC) と診断された48,961例を収集、アメリカの実臨床におけるTNBCに対する推奨治療状況を検討した。
●人種別内訳は非ヒスパニック白人が33,576例 (68.6%)、黒人が10,591例 (21.6%)、ヒスパニックが3,033例 (6.2%)、その他が1761例 (3.6%)。
●推奨治療の実施率は、局所治療に関しては80.9% (32,518/40,179)、腫瘍径1cm以上に対する化学療法に関しては80.6% (28,598/35,493)、腫瘍径1cm未満にに対する化学療法に関しては43.8% (1929/4407) であった。
●多変量解析で推奨局所治療実施と相関した因子は、診断時年齢 (18-39歳に対するリスク比は65-74歳で0.94 [95% CI 0.89-0.99]、75-90歳で0.83 [0.78-0.88])、リンパ節転移状況 (転移陽性に対する陰性のリスク比は1.40 [95% CI 1.36-1.45])、居住地であった (New Englandに対するリスク比はEast South Centralで0.92 [95% CI 0.87-0.99]、West South Centralで0.87 [95% CI 0.82-0.9]、Pacificで0.91 [95% CI 0.85-0.96])。
●多変量解析で腫瘍径1cm以上に対する推奨化学療法実施と相関した因子は、診断時年齢 (18-39歳に対するリスク比は65-74歳で0.86 [95% CI 0.81-0.91]、75-90歳で0.38 [0.35-0.41])、グレード (グレード1に対するリスク比は2で1.43 [95% CI 1.26-1.61]、3で1.53 [95% CI 1.36-1.73])、リンパ節転移状況 (転移陽性に対する陰性のリスク比は0.94 [95% CI 0.91-0.96])、合併症の有無 (Comorbidity score 0に対する2以上のリスク比は0.88 [95% CI 0.82-0.94])であった。
●多変量解析で腫瘍径1cm未満に対する推奨化学療法実施と相関した因子は、診断時年齢 (18-39歳に対するリスク比は50-64歳で0.75 [95% CI 0.61-0.92]、65-74歳で0.56 [95% CI 0.44-0.72]、75-90歳で0.19 [0.13-0.26])、グレード (グレード1に対するリスク比は2で1.56 [95% CI 1.17-2.07]、3で2.01 [95% CI 1.52-2.66])、腫瘍径 (5mm未満に対する5-9mmのリスク比は2.19 [95% CI 1.52-2.44])、合併症の有無 (Comorbidity score 0に対する2以上リスク比は0.70 [95% CI 0.52-0.95])であった。

ベルーガクリニックの知識

ベルーガクリニックは、このような国内でエビデンスを基づく適切な診療を行う全国トップクラスの専門医の知識を終結し、日々web会議を行っております。

長谷川善枝先生
弘前市立病院 乳腺外科科長
弘前大学医学部臨床教授
日本乳癌学会評議員
大地哲也先生
東京女子医科大病院
外科 助教
日本乳癌学会専門医
日本乳癌学会評議員
吉村吾郎先生
市立岸和田市民病院
乳腺外科 部長
日本乳癌学会評議員
原文堅先生
国立病院機構
四国がんセンター
乳腺科・化学療法科
がん薬物療法専門医
日本乳癌学会評議員
飛田陽先生
鹿児島大学 大学院
医歯学総合研究科
腫瘍学講座
病理学分野 准教授
日本乳癌学会評議員
柴田伸弘先生
宮崎大学医学部付属病院
がん診療部 助教
がん薬物療法専門医
日本乳癌学会専門医