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言いたい放題乳腺外科コラム

不定期に当院の今日の乳がん・乳がん検診乳腺外科診療におけるコラムを掲載しております。

乳がん患者の休業および失業は手術方法
  • 2017.10.12(Thu)
  • No.2555

乳がん患者の休業および失業は手術方法、化学療法の有無、人種、病気休業補償の有無、障害補償の有無、柔軟な勤務形態の有無と相関している 。

"Treatment decisions and employment of breast cancer patients: Results of a population-based survey."
http://onlinelibrary.wiley.com/…/10.1002/cncr.30959/abstract

ジョージアとロサンジェルスの SEER データベースを用いて、2014年から2015年に stage 0-2 乳がんと診断された20歳から79歳の女性3,672例を抽出して就業状態に関するアンケート調査を行った。3,672例中2,502例から回答を得、このうち診断時に就業していた1,006例について解析を行った。
●対象の平均年齢は50歳以下35%・51歳から65歳55%・66歳から79歳10%、人種は白人48%・黒人19%・ラテン系20%・アジア系11%、手術方法は部分切除62%・一側乳房切除&再建なし8%・一側乳房切除&再建あり8%・両側乳房切除&再建なし4%・両側乳房切除&再建あり19%、化学療法あり33%、放射線治療あり52%、就業状態は正規雇用84%・非正規雇用16%、休業補償あり50%・なし50%、障害補償あり39%・なし61%、柔軟な勤務形態あり38%・なし62%、家庭収入は4万ドル未満28%・4万ドル〜89,999ドル36%・9万ドル以上37%、家系を支える人数は本人のみ24%・2人37%・3人18%・4人以上21%であった。
●手術方法は休業および失業と相関していた。
 ・部分切除と比較した1ヶ月以上休業オッズ比は一側乳房切除&再建なし4.0 (95% CI 2.1-7.7)・一側乳房切除&再建あり4.0 (95% CI 2.1-7.5)・両側乳房切除&再建なし2.6 (95% CI 1.0-7.1)・両側乳房切除&再建あり7.8 (95% CI 4.5-13.4)。
 ・部分切除と比較した失業オッズ比は一側乳房切除&再建なし2.5 (95% CI 1.2-5.1)・一側乳房切除&再建あり2.3 (95% CI 1.2-4.5)・両側乳房切除&再建なし2.9 (95% CI 1.3-6.6)・両側乳房切除&再建あり3.1 (95% CI 1.6-5.9)。
●化学療法の有無は休業および失業と相関していた。
 ・なしと比較したありの1ヶ月以上休業オッズ比は1.3 (95% CI 0.2-2.0)。
 ・なしと比較したありの失業オッズ比は3.9 (95% CI 2.6-5.8)。
●人種は休業および失業と相関していた。
 ・非ヒスパニック白人と比較した黒人の1ヶ月以上休業オッズ比は2.0 (95% CI 1.3-3.2)。
 ・非ヒスパニック白人と比較した失業オッズ比は黒人1.7 (95% CI 1.1-2.8)、ラテン系2.1 (95% CI 1.2-3.7)、アジア系2.6 (95% CI 1.4-4.8)。
●病気休業補償の有無は1ヶ月以上休業とは関係なかったが、失業と相関していた。
 ・なしと比較したありの1ヶ月以上休業オッズ比は1.3 (95% CI 0.90-2.0)。
 ・なしと比較したありの失業オッズ比は0.5 (95% CI 0.3-0.7)。
●障害補償の有無は休業および失業と相関していた。
 ・なしと比較したありの1ヶ月以上休業オッズ比は2.7 (95% CI 1.8-3.9)。
 ・なしと比較したありの失業オッズ比は1.6 (95% CI 1.0-2.4)。
●柔軟な勤務形態の有無は休業および失業と相関していた。
 ・なしと比較したありの1ヶ月以上休業オッズ比は0.7 (95% CI 0.5-1.0)。
 ・なしと比較したありの失業オッズ比は0.3 (95% CI 0.2-0.5)。

ベルーガクリニックの知識

ベルーガクリニックは、このような国内でエビデンスを基づく適切な診療を行う全国トップクラスの専門医の知識を終結し、日々web会議を行っております。

長谷川善枝先生
弘前市立病院 乳腺外科科長
弘前大学医学部臨床教授
日本乳癌学会評議員
柏葉匡寛先生
ブレストピア宮崎病院
副院長
日本乳癌学会評議員
大地哲也先生
東京女子医科大病院
外科 助教
日本乳癌学会専門医
津川浩一郎先生
聖マリアンナ医科大学病院
乳腺・内分泌外科教授
日本乳癌学会理事
吉村吾郎先生
市立岸和田市民病院
乳腺外科 部長
日本乳癌学会評議員
原文堅先生
国立病院機構
四国がんセンター
乳腺科・化学療法科
がん薬物療法専門医
飛田陽先生
鹿児島大学 大学院
医歯学総合研究科
腫瘍学講座
病理学分野 准教授
柴田伸弘先生
宮崎大学医学部付属病院
がん診療部 助教
がん薬物療法専門医
日本乳癌学会専門医