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言いたい放題乳腺外科コラム

不定期に当院の今日の乳がん・乳がん検診乳腺外科診療におけるコラムを掲載しております。

Tアレルは乳がん罹患リスク低下をもたらす 。
  • 2017.10.11(Wed)
  • No.2554

IGFR1 の SNP である rs2016347 は子癇前症の既往がある女性の乳がんリスクと相関し、Tアレルは乳がん罹患リスク低下をもたらす 。

"Functional IGF1R variant predicts breast cancer risk in women with preeclampsia in California Teachers Study."
https://link.springer.com/article/10.1007/s10552-017-0942-7
IGFR1 の SNP である rs2016347 は子癇前症の既往がある女性の乳がんリスクと相関し、Tアレルは乳がん罹患リスク低下をもたらす

終末乳管-小葉単位上皮の発がんには insulin-like growth factor 1 (IGF-1) / insulin-like growth factor 1 receptor (IGF1R) 系が関与している。Marin Women’s Study では、子癇前症の既往を有する女性のうち、IGF1R の single nucleotide polymorphism (SNP) である rs2016347 (major allele; G, minor allele; T) が TT遺伝子型の場合は乳がん罹患リスクが低いことが示したが、乳がん罹患例22例の小規模研究であった。本研究では、乳がん罹患リスクを調査する prospective cohort である California Teachers Study の対象から、非ヒスパニック白人で子癇前症の既往のある女性137例を抽出し、子癇前症と乳がんリスクを IGF1R rs2016347 の遺伝子型の観点から検討した。
●137例のうち乳がん罹患者は80例 (平均年齢55.4歳)、非罹患者は57例 (平均年齢56.5歳)。
●全対象におけるIGF1R rs2016347 が GG 遺伝子型と比較したTT 遺伝子型の乳がん罹患オッズ比 (年齢・出産児数・初出産年齢・第一度近親者の乳がん家族歴・初経年齢・BMIで補正) は0.38 (95% CI 0.13-1.14; p=0.14) で、有意差はなかった。
●乳がん罹患者をホルモンレセプター陽性乳がん例に限ると (n=118例)、IGF1R rs2016347 が GG 遺伝子型と比較したTT 遺伝子型の乳がん罹患オッズ比は0.26 (95% CI 0.07-0.89; p=0.033) で、TT 遺伝子型の乳がんリスクが低かった。
●対象を初出産年齢30歳未満例に限ると (n=106例) 、IGF1R rs2016347 が GG 遺伝子型と比較したTT 遺伝子型の乳がん罹患オッズ比は0.15 (95% CI 0.04-0.56; p=0.013) で、TT 遺伝子型の乳がんリスクが低かった。
●対象を初出産年齢30歳未満例・乳がん罹患者をホルモンレセプター陽性乳がん例に限ると (n=92例) 、IGF1R rs2016347 が GG 遺伝子型と比較したTT 遺伝子型の乳がん罹患オッズ比は0.10 (95% CI 0.02-0.49; p=0.013) で、TT 遺伝子型の乳がんリスクが低かった。

ベルーガクリニックの知識

ベルーガクリニックは、このような国内でエビデンスを基づく適切な診療を行う全国トップクラスの専門医の知識を終結し、日々web会議を行っております。

長谷川善枝先生
弘前市立病院 乳腺外科科長
弘前大学医学部臨床教授
日本乳癌学会評議員
柏葉匡寛先生
ブレストピア宮崎病院
副院長
日本乳癌学会評議員
大地哲也先生
東京女子医科大病院
外科 助教
日本乳癌学会専門医
津川浩一郎先生
聖マリアンナ医科大学病院
乳腺・内分泌外科教授
日本乳癌学会理事
吉村吾郎先生
市立岸和田市民病院
乳腺外科 部長
日本乳癌学会評議員
原文堅先生
国立病院機構
四国がんセンター
乳腺科・化学療法科
がん薬物療法専門医
飛田陽先生
鹿児島大学 大学院
医歯学総合研究科
腫瘍学講座
病理学分野 准教授
柴田伸弘先生
宮崎大学医学部付属病院
がん診療部 助教
がん薬物療法専門医
日本乳癌学会専門医