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言いたい放題乳腺外科コラム

不定期に当院の今日の乳がん・乳がん検診乳腺外科診療におけるコラムを掲載しております。

cT1-2N0 乳がんで1-2個センチネルリンパ節転移陽性例
  • 2017.09.13(Wed)
  • No.2530

cT1-2N0 乳がんで1-2個センチネルリンパ節転移陽性例において、腋窩無治療群の10年全生存率は腋窩郭清群に劣らない 。

"Effect of Axillary Dissection vs No Axillary Dissection on 10-Year Overall Survival Among Women With Invasive Breast Cancer and Sentinel Node Metastasis. The ACOSOG Z0011 (Alliance) Randomized Clinical Trial."
http://jamanetwork.com/journ…/jama/article-abstract/2653737…

...

American College of Surgeons Oncology Group Z0011 (ACOSOG Z0011) randomized clinical trial の長期予後に関する報告。cT1-2N0M0 乳がんでHE染色でセンチネルリンパ節転移に1-2個の転移を認めた症例を対象に腋窩無治療群と腋窩郭清群の成績を比較する無作為比較試験。主観察項目はoverall survival (OS) で、腋窩郭清群と比較して腋窩無治療群の非劣性を検討した。
●891例が無作為化され、206例が除外され解析対象は656例、腋窩無治療群は436例・腋窩郭清群は420例。年齢中央値が腋窩無治療群54歳・腋窩郭清群56歳、cT1が腋窩無治療群69.5%・腋窩郭清群67.6%、ER陽性が腋窩無治療群75.2%・腋窩郭清群75.9%、グレード3が腋窩無治療群27.5%・腋窩郭清群23.1%、微小転移例が腋窩無治療群44.8%・腋窩郭清群37.5% (腋窩無治療群で有意に多い)、全身療法実施例が腋窩無治療群97.0%・腋窩郭清群96.0% (化学療法、ホルモン療法、化学療法+ホルモン療法のレジメンおよび実施状況に両群の差なし)、放射線治療実施例が腋窩無治療群89.6%・腋窩郭清群88.9%。
●観察期間中央値9.3年。10年OSは腋窩無治療群86.3%・腋窩郭清群83.6%、OSハザード比は0.85 (95% CI 0-1.16; 非劣性p=0.02)、腋窩無治療群の10年OSは腋窩郭清群に劣らなかった。
●10年disease-free survival (DFS)は腋窩無治療群80.2%・腋窩郭清群78.2%、DFSハザード比は0.85 (95% CI 0.62-1.17; p=0.32)、腋窩無治療群と腋窩郭清群に差はなかった。
●10年locoregional relapse-free survivalは腋窩無治療群83.0%・腋窩郭清群81.2%、locoregional relapse-free survivalハザード比は0.87 (95% CI 0.62-1.22; p=0.41)、腋窩無治療群と腋窩郭清群に差はなかった。
●多変量解析で10年OSと相関した因子は年齢 (50歳以上と比較した50歳未満のOSハザード比2.08 [95% CI 1.31-3.30; p=0.002])、ホルモンレセプター (陰性と比較した陽性のOSハザード比0.57 [95% CI 0.36-0.91; p=0.02])、病理学的腫瘍径 (1cm増す毎のOSハザード比1.19 [95% CI 1.07-1.32; p=0.001])。

ベルーガクリニックの知識

ベルーガクリニックは、このような国内でエビデンスを基づく適切な診療を行う全国トップクラスの専門医の知識を終結し、日々web会議を行っております。

長谷川善枝先生
弘前市立病院 乳腺外科科長
弘前大学医学部臨床教授
日本乳癌学会評議員
柏葉匡寛先生
ブレストピア宮崎病院
副院長
日本乳癌学会評議員
大地哲也先生
東京女子医科大病院
外科 助教
日本乳癌学会専門医
津川浩一郎先生
聖マリアンナ医科大学病院
乳腺・内分泌外科教授
日本乳癌学会理事
吉村吾郎先生
市立岸和田市民病院
乳腺外科 部長
日本乳癌学会評議員
原文堅先生
国立病院機構
四国がんセンター
乳腺科・化学療法科
がん薬物療法専門医
飛田陽先生
鹿児島大学 大学院
医歯学総合研究科
腫瘍学講座
病理学分野 准教授
柴田伸弘先生
宮崎大学医学部付属病院
がん診療部 助教
がん薬物療法専門医
日本乳癌学会専門医