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言いたい放題乳腺外科コラム

不定期に当院の今日の乳がん・乳がん検診乳腺外科診療におけるコラムを掲載しております。

局所進行あるいは転移性 triple negative 乳がんにおいて、
  • 2017.08.08(Tue)
  • No.2503

局所進行あるいは転移性 triple negative 乳がんにおいて、AKT阻害剤 ipatasertib + paclitaxel は paclitaxel 単剤と比較して progression-free survivalを延長する 。
"Ipatasertib plus paclitaxel versus placebo plus paclitaxel as first-line therapy for metastatic triple-negative breast cancer (LOTUS): a multicentre, randomised, double-blind, placebo-controlled, phase 2 trial."
http://www.thelancet.com/…/PIIS1470-2045(17)30450-3/abstract
LOTUS試験は経口AKT阻害剤である ipatasertib の有効性を確認する randomised, placebo-controlled, double-blind, phase 2 trial。局所進行あるいは転移性 triple negative 乳がん124例対象に、weekly paclitaxel + ipatasertib と weekly paclitaxel + placebo に振り分けて比較した。主観察項目は intention-to-treat population 及び PTENタンパク低発現 population における progression-free survival (PFS)。
●ITI population の ipatasertib群とplacebo群はそれぞれ62例。PTEN-low population の ipatasertib群は25例、placebo群は23例。
●観察期間中央値は ipatasertib群10.4ヶ月、placebo群10.2ヶ月。
●PFS中央値
 ・ITI population:PFS中央値は ipatasertib群6.2ヶ月、placebo群4.9ヶ月、ハザード比は0.60 (95% CI 0.37-0.98; p=0.037)、ipatasertib群の成績が有意に良好であった。
 ・PTEN-low population:PFS中央値は ipatasertib群6.2ヶ月、placebo群3.7ヶ月、ハザード比は0.59 (95% CI 0.26-1.32; p=0.18)、有意差は認めなかった。
●奏功率、奏効期間、clinical benefit rate
 ・ITI population:奏功率は ipatasertib群40%・placebo群32%、奏効期間は ipatasertib群7.9ヶ月・placebo群7.4ヶ月、clinical benefit rate は ipatasertib群48%・placebo群37%。
 ・PTEN-low population:奏功率は ipatasertib群48%・placebo群26%、奏効期間は ipatasertib群6.5ヶ月・placebo群7.5ヶ月、clinical benefit rate は ipatasertib群56%・placebo群30%。
●グレード3以上毒性は ipatasertib群の54%、placebo群の42%で発生した。Ipatasertib群で頻度の高かったグレード3以上毒性は下痢 (ipatasertib群23%・placebo群0%)、好中球減少症 (ipatasertib群10%・placebo群2%) であった。Ipatasertib群で大腸炎、グレード4の下痢、治療関連死はなかった。重篤毒性頻度は ipatasertib群の28%、placebo群の15%であった。

ベルーガクリニックの知識

ベルーガクリニックは、このような国内でエビデンスを基づく適切な診療を行う全国トップクラスの専門医の知識を終結し、日々web会議を行っております。

長谷川善枝先生
弘前市立病院 乳腺外科科長
弘前大学医学部臨床教授
日本乳癌学会評議員
柏葉匡寛先生
ブレストピア宮崎病院
副院長
日本乳癌学会評議員
大地哲也先生
東京女子医科大病院
外科 助教
日本乳癌学会専門医
津川浩一郎先生
聖マリアンナ医科大学病院
乳腺・内分泌外科教授
日本乳癌学会理事
吉村吾郎先生
市立岸和田市民病院
乳腺外科 部長
日本乳癌学会評議員
原文堅先生
国立病院機構
四国がんセンター
乳腺科・化学療法科
がん薬物療法専門医
飛田陽先生
松山赤十字病院
病理診断科 副部長
病理専門医・細胞診専門医
柴田伸弘先生
宮崎大学医学部付属病院
がん診療部 助教
がん薬物療法専門医
日本乳癌学会専門医