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言いたい放題乳腺外科コラム

不定期に当院の今日の乳がん・乳がん検診乳腺外科診療におけるコラムを掲載しております。

若年乳がんでは予後不良例が多く
  • 2017.06.17(Sat)
  • No.2466

若年乳がんでは予後不良例が多く、lead time が短く、過剰診断が少ない。高年齢になるほど予後良好例が多く、lead time が長く、過剰診断が多くなる 。

"Are Small Breast Cancers Good because They Are Small or Small because They Are Good?"
http://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMsr1613680

...

Lead timeとはスクリーニング検査で発見される時点と通常の臨床の場で発見される時点の時間差である。Etzioniらはがん以外の原因による死亡までの時間がlead timeより短い場合を過剰診断と定義しており、平均余命期間と過剰診断率からlead timeが算定可能となる。著者らはSEERデータベースから収集した2001年から2013年に診断された浸潤性乳がん585,609例について、組織学的グレード・estrogen-receptor (ER)・progesterone-receptor (PR) を用いて予後別に、良好群 (グレード1 / ER陽性 / PgR陽性、グレード1 / ER陽性 / PgR陰性)、不良群 (グレード2 / ER陰性 / PgR陰性、グレード3 / ER陰性 / PgR陰性、グレード3 / ER陽性 / PgR陰性、グレード3 / ER陰性 / PgR陽性)、中間群 (良好および不良以外) に分類。Welch らが報告した全浸潤性乳がんの過剰診断率22%を基準に、予後別の過剰診断率を想定してlead timeを算定した。
●対象585,609例の予後分類別内訳は良好群131,896例、中間群318,325例、不良群135,388例。
●年齢別・腫瘍系別の予後分類状況:40歳以上の予後良好群は腫瘍径1cm以下で38.2%、腫瘍径が増すにつれて減少し、腫瘍径5.1cm以上では9.0%。40歳以上の予後不良群は腫瘍径1cm以下で14.1%、腫瘍径が増すにつれて増加し、腫瘍径5.1cm以上では35.8%。40歳未満でも同様の傾向で、予後不良群の割合は40歳以上と同程度、予後良好群の割合は40歳以上の半分程度であった。
●予後別の平均 lead time:
 ・モデル1(過剰診断率を予後良好群41%・中間群55%・不良群4%と想定) の平均 lead timeは予後良好群では19.9年、中間群では10.6年、不良群では2.0年。
 ・モデル2(過剰診断率を予後良好群53%・中間群44%・不良群3%と想定) の平均 lead timeは予後良好群では29.6年、中間群では8.5年、不良群では1.4年。
 ・モデル3(過剰診断率を予後良好群65%・中間群33%・不良群2%と想定) の平均 lead timeは予後良好群では44.9年、中間群では6.4年、不良群では0.9年。
●年代別予後別に過剰診断率を比較すると、40代の過剰診断率が最も低く、年齢が増すほど過剰診断率が増加するとこが推察された。

ベルーガクリニックの知識

ベルーガクリニックは、このような国内でエビデンスを基づく適切な診療を行う全国トップクラスの専門医の知識を終結し、日々web会議を行っております。

長谷川善枝先生
弘前市立病院 乳腺外科科長
弘前大学医学部臨床教授
日本乳癌学会評議員
柏葉匡寛先生
ブレストピア宮崎病院
副院長
日本乳癌学会評議員
大地哲也先生
東京女子医科大病院
外科 助教
日本乳癌学会専門医
津川浩一郎先生
聖マリアンナ医科大学病院
乳腺・内分泌外科教授
日本乳癌学会理事
吉村吾郎先生
市立岸和田市民病院
乳腺外科 部長
日本乳癌学会評議員
原文堅先生
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四国がんセンター
乳腺科・化学療法科
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飛田陽先生
松山赤十字病院
病理診断科 副部長
病理専門医・細胞診専門医
柴田伸弘先生
宮崎大学医学部付属病院
がん診療部 助教
がん薬物療法専門医
日本乳癌学会専門医